第二話、肛門のセレナーデ



「あぁ!!

宏くん、もっと激しく!

ゲッツの穴、気持ちぇぇぇ!!」


「た、高田!!

いいよ、最高だぁ!!

出すよ、一杯出すよぉぉ!!」


最初の行為より、3ヶ月が経過し毅一と宏は暇を見て毎日のように求め合った。


毎日、毎日、高田アナルに宏な自前ソーセージ挿入の日々。


そんな日々に、毅一は幸せを感じていた。


しかし、宏の方はというと......。


(あー......気持ち良いのは最初の内だけだったな~?

最近、コイツの穴、ガバガバであんまり締まらねえんだよなぁ......。

もしかして、俺に内緒でケツの穴に人参でも詰め込んでオナッてんじゃないだろうな?)


宏は毅一のガバガバなアナルには既に、飽きてきていた。


そして、その宏の予想はあながち間違ってはいなかったのである。


何故なら毅一は自室で、大根を肛門にぶちこみ、ブヒブヒと盛っていたからだ。


その結果、毅一のアナルは拳すらも飲み込む魔の海域と成り果ていたのである。


だから、これは成るべくして成った必然だったのかもしれない。


しかし、高田のアナルに飽き始めていた宏にある転機が訪れる。


学校のクラスメイトの女子と、たまたま話す機会があったのだ。


その女子はデブキモな宏にも優しく、外形では判断しない素晴らしい女子だったのである。


そんな女子との出会いが、毅一アナル以外未経験、異種童貞の宏の心を支配したのは至極当然の事だったのだろう。


宏はその女子に恋心を抱いたのである。


しかし、その結果、宏はある障害が存在している事に気付く。


その存在とは高田毅一の存在である。


毅一は暇があれば、宏を血眼になって探し、アナルセックスを求めてくる獣のような男であった。


そして、実際......高田毅一は豚が人間に進化し二足歩行になったような見た目......。


言うなれば、人外のモンスターだ。


女子への想いと毅一への想いでは、比べる価値すらなかったのである。


それに彼女に毅一との関係を知られる訳にはいかない。


毅一との関係がバレれば、彼女との距離は間違いなく遠ざかってしまう......。


宏は迷わず毅一との縁を断ち切る事を選択した。


毅一に声をかけられても、用事があるとか後にしてくれと誤魔化し、毅一の事を遠ざけるようにしたのである。


しかし、毅一はそんな事では諦めなかった。


毅一を遠ざけた宏を、毅一はストーキングするようになったのである。


(くっ......この野郎、何で諦めやがらないんだ!?)


鬼気迫る形相で宏の背中を追う毅一。


鬼気迫る気迫に宏は、恐怖のあまり身を震わせる。


「ヒロシクン、アナル、ヒロシクン、アナル、ヒロシクン、アナル、ヒロシクン、アナル、ヒロシ、アナル、ヒロアナル、ヒロアナルぅぅぅぅぅ!!」


(ヤバい、ヤバい、ヤバい!!

高田のヤツ、何か呟いてやがる!?

早く、早く家に帰らないと!)


宏は恐怖のあまり全身から冷や汗を滴らせながら、足早に家を目指す。


だが、宏が歩く速度を上げた瞬間、毅一もの歩くスピードが加速させる。


「アナ、ホレ...アナ、ホレ...アナ、ホレ...アナ、ホレ...アナ掘れぇぇぇぇ!!!」


「ヒイィィィ!!?」


(まずい、まずい、まずい!

このままだと、ヤラれるぅぅぅぅ!!)


身の危険を感じ、宏は走り出した。


しかし、宏が走り出すと同時、毅一もまた走り出し宏との距離を一気に詰める。


「待でぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?

お、お助けぇぇぇぇぇぇ!!」


それから何分が経過しただろうか?


宏は息を切らせながら、何とか家に辿り着く。


「ぜー、ぜー、ぜー.........。

よ、漸く家に......ついた...。」


家に到着し安堵した宏は、状況を把握する為に後ろを振り向いた。


だが......。


全身から湯けむりを発生させ、人間ならざる形相の豚に似た怪物が、五十メートル程先から睨めつけている。


「ひっ、ば、化け物!!?

い、いや高田か!?」


悲鳴を上げる宏。


しかし、その直後に怪物の正体が毅一である事を理解した宏は、冷静さを取り戻し家の扉を締めた。


(やっ...やっとか逃げきれたか......。)


これで漸く安全.....そう思い宏は安堵のため息をつく。


だが、それは甘い考えだった。


数分後......。


ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!


ピンポンの嵐が宏の家の中に鳴り響く。


「ヒイィィィィィィィ!!?

やめろ、やめろてくれぇぇぇぇ!!」


宏は恐怖に耐えられなくなり、悲鳴を上げる。


しかし、その直後、宏の母親が勢いよく玄関口のドアを開けた。


「ちょっと、あなた何なの!?」


「あー、あのー・・・・・・宏くんの友達なんですけど~。」


「ふー・・・・・、宏なら今、家で休んでるから今日は帰ってくれない?」


「あ.........そうですか、分かりました。」


宏の母親に注意され、おずおずと立ち去る毅一。


だが、毅一の宏への執着は、それで終わりではなかった。


その後、五度、六度と繰り返し、そして七度目......。


「ちょっと、あんたいい加減にしなさいよ!!?」


もはや我慢の限界...。


宏の母親はドアを開けるなり、鬼のような形相で毅一に向けて怒鳴りつける。


だが......。


「えっ.........!?

な.........なに......を?!」


次の瞬間、宏の母親は驚愕のあまり硬直した。


何故なら、玄関前で立ち尽くす毅一は半裸状態......つまりズボンやパンツを脱ぎ捨て、フリチン状態だったからである。


そして、不気味な静寂の中で毅一が口を開く。


「イレテヨ......。

入れてよ宏くぅぅぅぅぅぅんんん!!!」


毅一は目を血走らせながら、フリチン状態で勢いよく、宏へと迫る。


玄関前に居る宏の母親を突飛ばし、そして愛しの宏の前に立ち尽くす。


「ひ......ひぃぃぃ......ゆ、許してくれぇ高田ぁぁぁぁ?」


宏は恐怖のあまり失禁しながら毅一に、許しを請う。


だが、毅一は宏の言葉を聞いているのかいないのか、血の涙を流しながらブヒブヒと雄叫びを上げた。


「入れてよ!

入れてよ宏くぅぅぅぅん!!

俺のケツのアナは、こんなに濡れ濡れなんだよ!?

さあ、早くぶちこんで激しくかき回して呉れよぉぉぉぉ!!!」


毅一はそう奇声を上げながら、宏に向けて糞まみれの尻を突き出す。


そして、肛門を指で弄くり回しながらジリジリと宏を追い詰めた。


「や、やめろぉぉぉぉぉぉ!?」


「ひ、宏くぅぅぅぅぅぅんんん!!!」


「ひぃぃぃぃ、警察!

警察ぅぅぅ!!」


それより、数分後......錯乱状態になりながら宏の母親が警察を呼んだ事により、警官達が、佐藤家へと駆けつける。


だが......。


「な......何が起こってるんだ......?」


あまりの惨状に警官達は言葉を失った。


何故なら......そこにあったのは、異世界としか言えぬ惨状だったからである。


壁に生臭く、ねっとりとした液体が滴りおち、床には大便や小便が散乱。


そして、そんな場所で宏の母親は天井を見上げながら高笑いを上げ、宏は白目をむきながら口から泡を吹き、失神......。


だが、何よりも異質なのは......。


「ブヒィ、ブヒィぃぃぃぃぃ!!

もっと、もっと、ケツノ穴ヲカキ混ゼデェェェェェェェェ!!

ブヒブヒィィィィィィ!!」


歓喜にうち震えながら、失神している宏を逆レイプする異形の怪物、高田毅一の奇行であった。


それはまるで平穏な世界に存在する歪なる古戦場......。


悪鬼羅刹が、跋扈する異形の地......。


(こ......これは本当に現実なのか?)


警官達は一瞬、我が目を疑った。


しかし、数分後、我に返った警官達が失神した宏を逆レイプし続ける怪物・高田毅一と激しい死闘を繰り広げ遂に、取り押さえる事に性交もとい成功したのである。


こうして、この凄惨なる高田逆レイプ事件は幕を閉じる事となった......。


そして、警察から事情聴取を受ける事となり予想外の形ではあったが、宏の願い通り毅一との縁は途切れる事となったのである。


だが、その代償は決して安いものではなかった。


警察が関与した事により、宏と毅一の只ならざる関係が発覚。


学校内にその話が一気に広がり、宏と毅一は穴堀兄弟とのアダ名をつけられ、校内の生徒一同より距離を取られるようになってしまったのである。


こうして、宏の淡い恋は蜃気楼のように儚く消え去ったのだった。


そして.....その後、宏は幾度となく毅一にストーカー行為に合い......遂には、精神を病み、今村病院へと入院する事となったのである。


その結果......宏と毅一の縁はこれにて、終焉をむかえた。


しかし、それより数十年後、毅一は運命の出会いを果たす。


「あー、高田さんね?

俺、仲村って言うんだ。

宜しくゲッツのあぁぁなぁぁ!!」


(あ、あぁ、宏くんに瓜二つだ...。

きっと彼ならば俺のケツの穴を満足させてくれるに違いない♪)


そして、二人は運命の出会いを果たす。


それは新たなる伝説への瑞相であった......。


第2話 完







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ド変態列伝穴リオン。 キャラ&シイ @kyaragon

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