ド変態列伝穴リオン。

キャラ&シイ

第一話、高田麻呂伝説誕生


それは中学校からの帰り道の事である。

高田毅一(たかだ・たけかず)と佐藤宏(さとう・ひろし)は何時もの道から帰路に着こうとしていた。


何時もと変わらぬ風景、何時もと変わらぬ帰り道...。


しかし、今日はただ一つだけ何時も異なる事があった。


それは......。


「おい、高田......。

あれ、何だろな?」


「えっ?

何かの本みたいだけなんだろね、宏くん?」


二人は道端に落ちている本を、不思議そうに見つめた。


しかし、それも当然といえば当然だった。


何故ならその本は、ごつい筋肉質のポーズをとった派手な二人が、表紙となっていたからである。


そして......毅一は、ただ本を見るだけでは飽きたらず、本を手に取った。


だが、本を開いた瞬間、毅一の脳裏に凄まじい衝撃が走る。


「な、なな!?

ひ、ひひ宏くん、こここ、これ!?」


「ど、どうしたんだよ高田ぁ!?」


「ここ、これ、男と男が合体してるよぉ!?

ななな、何でだぁ??」


「あ、あぁ!?

ほ、本当だ...ま、マジか?

男同士で合体って、出来るのか!??」


それは毅一と宏にとって、衝撃的な事実だった。


何故なら男と男が合体するなんて話しは、今までの人生で耳にした事がなかったからである。


呆然とBL本を見詰める二人...。


しかし、そんな沈黙は宏の一言により終わりを告けた。


その一言とはーー。


「なあ、高田......俺らも、これと同じ事をやってみようぜ?」


そんな未知なる世界への誘いだったのである。


それは踏み込んではいけない領域......しかし、好奇心という甘くて危険な果実の甘美なる誘惑は、毅一と心をがっちりと捕らえていた。


(だ...駄目だ......。

断りないと、大切な何かを無くしてしまうような気がする......。

よし、絶対に断ろう!)


しかし、毅一が覚悟を決めて断ろうとした瞬間ーー。


「うん、やろうか宏くん!」


(あれ...?

俺、何でOKしちゃったの??)


毅一は思わず宏の誘いを受け入れてしまったのである。


それは未知なる領域に住まう悪鬼羅刹の魔力によるものなのか......?


その真偽は定かではないが、毅一は遂にその誘惑に耐えきれず宏の誘いを受け入れてしまったのだった。


そして、何故か知らない内に毅一は受けを担当する事となり、宏は毅一の尻を両手で鷲掴みにする。


「高田、行くよ...ハァハァ。」


「う、うん......分かったよ、宏くん。」


受け入れ体勢は万全......、後は運命の瞬間を待つのみ。


(ま、まだかな宏くん......?)


毅一は運命の瞬間を今か今かと、待ちわびていた。


しかしーー。


「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

いでぇぇぇぇぇぇ、裂ける、ケツ裂けるぅぅぅぅ!!」


次の瞬間、強烈かつ野太い衝撃が毅一のヒマワリを刺し貫く。


「た、高田ぁぁぁ!

お、俺、ききき、気持ち良すぎで、ももも、もう出る、出ちゃうぅ!!」


「ぎゃああああああ!

いでぇぇぇぇ!?

や、やめでぇぇぇぇ!」


肛門から脳天を貫く衝撃ーー。


(死ぬ死ぬ死ぬぅぅぅぅぅぅ!

肛門取れるよぉぉぉぉ!?)


あまりの痛みに、毅一の視界がボヤける。


苦痛に満ちた毅一の叫び。


だが、そんな叫びは宏の耳には届かなかった。


激しく毅一のヒマワリを自前の棍棒で貫き続ける宏。


「ききき、気持ち良すぎて、ももも、もう駄目だぁぁぁ!?

出る......出る出るぅぅぅぅぅぅ!!」


「ぶひぃぃぃぃぃぃぃい!!?」


そして、次の瞬間......毅一の体内に灼熱の練乳が注ぎ込まれる。


「あ、あへあへ......な、何だこれ?

め、滅茶苦茶、気持ちぇぇぇ......!!

ハァハァ♪」


それは今で感じた事の無い未知の感覚だった。


「き、気持ち良かったよ.....🖤

ま、また、やろうな高田?」


「う、うん......ケツの穴、最高に気持ち良かったよ宏くーん♪」


こうして、高田毅一は未知の領域へと足を踏み入れたのである。


そして、それこそが偉大なる男、高田毅一の伝説......その最初の第一歩となった。


第一話 完。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る