第12話 天才少年と幼馴染③ ~お風呂場で~前篇
甘々になるかわかんないけど恥ずかしいと思います。
お気をつけて♡
―――――――――――――――――
「えーと、どうする?面倒だけど銭湯に行くとかもありだよ。
なんせ危なすぎるからね、あの風呂」
「だ、大丈夫だよ、私は。……旅人なら別に―――」
最後のほうは小さすぎてまったく聞き取れなかった。
ホントに大丈夫なのかなー。僕の懐事情を考えてくれての嘘かなー。
ま、それなら嬉しいし、ちょっと悲しいんだけどね。
ここは相手の出方を見るのみ!
「ほんとに大丈夫?顔赤いよ?熱あるんじゃない?」
なんというベタな台詞。自分で言っていて少し恥ずかしいが、でも有名であるということはそれだけ通用するということだ。
「え、い、いや大丈夫だから、ほんとに…。旅人と、入りたい…。」
おっと美鈴さん積極てきぃ!ちょっとそれは予想外だった。
てかなんかこれ僕がヒロインで美鈴がヘタレ彼氏みたいじゃん…。こうなったらもうヒロインっぽく演じてやる!
「わ、わかった。美鈴がそんなに言うなら…、一緒に、入ろっか♡」
ふふふ、ちょっと自分で言ってて気持ち悪いなあ。
だがこれは罠である。僕は彼女のことが好きではないので、そういうことをするつもりは一切ない。せいぜいからかってやろうという魂胆である。
「うん!!」
美鈴は顔を赤くしたまま、だけれど声はしっかりと、返事をした。
歯磨きやトイレを済ませた後に、二人で脱衣所へ行った。
「とりあえず、タオルを付けていこうか。」
さすがに初対面で裸の付き合いなど難しいと思ったのか、母さんは風呂に着けてはいる用のタオルを用意してくれている。
ご丁寧に【最初だけね♡】と書置きまで残している。
美鈴は恥ずかしがり屋の為、あと数週間はつけないと無理そうだが…。
「う、うん。…これから旅人と一緒に風呂に入るのね。」
と、声色と違いとても欲望に忠実そうな表情をして中に入っていく美鈴。
えっろ、学校ではあんな優等生なのに…あの顔だけで十八禁になりそうな勢いだ。
いや、ガチでそういうことをする気は一切ないのだが…、本当に大丈夫?
押し倒されたりしない?
それはもうめちゃくちゃ心配だった。
だがこのまま待っていれば彼女は閉じ込められてしまうので、
中に入った。
欲望に忠実な女と二人っきり…か。
この相手が好きな相手だったら、もっと楽しめただろうに…。
――――――――――――――――
後篇はいよいよやばいですが、今少し迷っています。ですので視点は
応援の数で決めます。
奇数なら旅人視点、偶数なら、美鈴視点。
素数ならどちらも書きます!応援みんなよろしくね♡
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます