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しかし 青年は 尚も 弾き続けた

故郷への思いを乗せて 鍵盤に刻んだ

夫婦の平和は 既に 砕かれたとは知らないで


兵士は 破壊の足音を聞いたに違いない

何故に 妻が殺されたのか

尚も 果てた母から わが子が引きずり出されたのか


ただ 不当な待遇を正したかっただけなのに

高い志は 望まない殺し合いに

誰を呪えばいいのだろうか


追い詰められた兵士は

遂に 発砲した

いや 引き金を引いたのは 青年だ


青年が たまを込め

入念に 狙いを定めて

打ったのだ!


何に?

理不尽な 殺し合いにだ

兵士は 床屋は それに 共鳴したにすぎない

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