第41話 ダンジョン攻略 歴史と真実

・???

「こんにちは」


・「こ、こんにちは。」


誰だ、、、、?

何か見覚えが、、、。


あ、女神さんだ。


・女神さん

「お久しぶりですね、今はライオットさんと名乗っているのね。」


・「お久しぶりです〜。あれ?俺ダンジョンにいませんでした?」


・女神さん

「えぇ、ダンジョンに居ました。そして貴方は今、オメガキマイラの毒により死にかけています。」


思い出した。

あの時、最後に奴の体を切り裂いた時。

切り落とした筈の尻尾が動いてた。


蛇の毒を喰らったのか、、、?


・「俺はこのまま死ぬのでしょうか?」


俺の質問に女神さんが目を瞑る。

助からない感じかな?


・女神さん

「貴方はどうしたいかしら、このまま死にたい?それとも生きていたい?」


何か恐ろしい質問が飛んできたぞ。

流石に迷う事は無いです。


・「俺はまだ死にたくはありません、もっと生きていたいです。」


・女神さん

「そう、それで良いのね?

ならば助けましょう。」


・「何でここまでしてくれるのでしょうか?俺は何故この世界に?」


・女神さん

「全てに答えられる訳ではありません、しかし最初の時とは違います。話せる範囲でお話ししましょう。」


女神さんが座ってとジェスチャーで促してくる。

俺は女神さんの正面に座り話を聞く。


・女神さん

「私の名はまだ伝えられません。

今、私は封印されているのです。」


・「封印ですか?」


・女神さん

「はい、貴方達が倒してくれたあの魔物、オメガキマイラの中に私の一部が封じ込められていました。正直に言いますと貴方の前にも一人だけ立ち向かった者がいます。私の為に命を懸けて戦った。

しかし敗れ去りました。

その後、私は魔物の核として利用されたのです。

魔神の手によって、、、。」


マジか、いきなり話が壮大になった。

魔神って言われましてもね。

魔神か、、、。


・女神さん

「はい、魔神です。遥か昔、魔族は魔神を召喚し地上を制圧しようと企みました。人間族、獣人族、精霊族、ドワーフ族、異なる種族が手を取り合いこれを撃退したのです。しかしその過程でドワーフ族、精霊族が姿を消しました。」


まてよ、、、女神さん。

似てるぞ。


・女神さん

「それ以上はまだ考えないで下さい、まだ答えられないので。私は魔神との戦いで敗れました。そして魔力を吸い取られ魔物に封印されたのです。」


そうだったんだ。

そしてサクッと心を読まれてる。


俺喋って無いんですが?

これは変な事考えられないぞ。

落ち着け、今だけは賢者になるんだ。


・女神さん

「ふふふ、ライオットさんは不思議ですね。

一緒に居ると悲しみが少し和らいでいきます。

あの子が惹かれるのも解るわ。

私が話せるのはここまで。

後はこの先に居る者に尋ねなさい。

彼の名は『ランバート』。

私を助けようとしてくれた人です。

そして伝えてください。

申し訳なかったと。」


女神さんの姿が薄れていく、、、。

聞きたい事はあるがあり過ぎて何も聞けない。


・女神さん

「ありがとう、ライオット。

また会える事を祈っています。」


そして視界が真っ白になった、、、。


・???

「、、、、ットさん、ライオットさん!」


俺は目を覚ました。

此処は、、、ダンジョンだ。


・マルチ

「ライオットぉぉぉ。」


マルチが俺に飛び込んでくる。

セリスも泣きながら俺に抱き着く。

リーシュさんもやっぱり泣いている。

ミミさんまでもが涙を流している。


・サリス

「ライオットさん、良かった。」


・ハリス

「ライオット君、無事で良かった。」


みんなが心配してくれている

そっか俺は死にかけていたんだな。


確かにまだ頭が痛いし体が重い。


・リーシュ

「無理をしないで下さい、毒は除去しましたが体のダメージは計り知れない筈です。」


震えながら教えてくれる。


・マルチ

「ぇぇぇっ、うぇぇぇ。」


マルチが大泣きしている。

俺はマルチの頭を撫でてやる。


セリスの抱き締める力が強つなる。

泣いているのか?

悪い事したな、、、。

セリスの頭も撫でる。


・「すまなかった、心配かけたね。皆さんも申し訳ありませんでした、もう大丈夫です。」


俺はゆっくりと立ち上がる。


・リーシュ

「ダメです、ライオットさん。

今は動いちゃ、、、。」


・「ごめんなさい、リーシュさん。

でも行かなきゃ、、、。

この先に居る者に会わなきゃいけない。」


・サリス

「この先に居る者?誰なの?」


・「、、、『ランバート』」


ハリスさんが驚き俺を見る。

しかし頭を振り直ぐに落ち着きを取り戻す。


・ハリス

「何故この先の者の名を知っている?」


・「夢で女神さんに会いました、俺をこの世界に呼び寄せた人です。その方が言っていたんです。」


一行は黙り込む。

そしてセリスが声を上げる。


・セリス

「ライオット、無理だけはしちゃ嫌だよ?行きたいのなら私が連れて行ってあげる。

だからもう無茶はしないで。」


涙を流しつつ俺に嘆願してくる。


セリスの本当の姿が出ているよ。

余裕が無かったんだな。


・「あぁ、すまなかったなセリス、マルチも心配掛けた。さあ先に進みましょう。」


俺たちは先に進む事になった。

ハリスさんが前に出てサリスさんとミミさんが荷物を持ってくれた。リーシュさんとセリスに両側を支えられながらゆっくりと進む。

マルチが俺の服を掴んで一緒に歩く。


・???

『フォォォォ!』


表現出来ない様な叫びが奥から聞こえる。

全員が止まり俺を見詰める。

俺は頷く、女神さんを信じるんだ。


そして巨大な扉が現れた。


・サリス

「この先に何かが居るわ。

引き返すなら今しかないわよ?」


・「いえ、行きます。

真相を明らかにしなければ。」


・ハリス

「わかった、最悪の場合は俺を囮に逃げろ。俺はその後ゆっくりと逃げる。」


逃げる気なんてないんだろうな。

覚悟を決めた目をしている。


ハリスさんは相変わらずカッコいい。


扉は不思議と勝手に開いて行く。

こちらの覚悟を理解したかの様に。


・???

『ほほぅ、ここまで来るとは驚いた。

だが此処からは生かして帰さん。

全員纏めてかかって来い!』


デカい、、、真っ黒い龍?

凄まじい殺気がパーティーを襲う。

ハリスさんがいち早く前に出る。


・「待って下さい、俺が行きます。」


・サリス

「ダメよ、そんな体で何が出来るの?アイツはとてつもなく強いわ、戦っちゃダメ。」


珍しくサリスさんが怯えている。

取り乱す姿なんて初めて見たな。


・「大丈夫です、戦いはしない。

俺に任せてください。」


マルチとセリスが一緒に前に出る。


・セリス

「私達は真の仲間でしょ?一緒に行くわ、もう離さない。」


・マルチ

「どんな所も一緒に行くの、絶対に一緒に居るの!」


2人の決意は固い、、、。

ありがとう2人とも、、、。


・「行こう、俺に歩く力を貸してくれ。」


3人は前に進み出す。

ハリスさんが止めようとするがリーシュさんがそれを抑える、ミミさんも突撃出来る様に身構えるがサリスさんが諭して落ち着かせる。


ありがとう、みんな、、、。


・黒い龍

「なんだ?たった3人でやる気か?

はん、速攻で吹き飛ばしてやる。」


黒い龍が前に出る、、、。

筈だった。


・黒い龍

「あぁ?お前、昔此処にきたよな?」


・マルチ

「あ、あの時の魔物?こんな姿じゃなかったよ?でも面影もある。」


・黒い龍

「そう言えばあの時はこの姿じゃなかったな、表のオメガキマイラがウルセェから出る時は別の姿になるんだ。あの時はこの世の全てが憎いって顔してたが、良い顔になったじゃねぇか。」


・マルチ

「えぇ、ライオットのお陰で。今はこの人とずっと一緒に生きていたいと思える様になったわ。貴方に聞きたかったの、何故あの時私を見逃したの?」


・黒い龍

「元々お前を助けるつもりであそこまで行っただけだ、精霊王の血を引くお前をな。」


・マルチ

「そうだったのね、でもありがとうとは言えないわ。あの後、私は死ぬ程苦しんだ、でも死ななかったお陰でライオットに出会えた。その部分だけはお礼を言いたい。

ありがとう。」


・黒い龍

「カッカッカ、今が幸せならそれで良い。それで此処には何しに来た?俺を倒しに来たって言うのなら辞めときな、お前らじゃ勝てねえ。殺しに来るなら殺さなきゃいけねぇしな。」


・「貴方に用があるのは俺です。」


・黒い龍

「あん?お前は誰だ?」


・「ライオットと申します。」


俺はマルチとセリスの補助を外してもらい跪いて挨拶をする、するとみんなが俺に合わせてくれた。


・黒い龍

「ほぅ、なかなか見込のある奴だな。

良いだろう、話くらい聞いてやる。」


やっと殺気が消えた。


・「ありがとうございます。

では、伝言を伝えます。

、、、申し訳なかった。

そう伝えて欲しいと言われました。

貴方が助けようとした女性からです。」


一気に殺気が強くなる。

重い、、、みんなが苦しそうだ。

だが辞めるわけには行かない。


・「まだ彼女の名は聞けなかった。

だがきっと伝わると言っていたよ。

ランバート。」


殺気が再び消える。


・黒い龍

「何故、俺をそう呼ぶ?」


・「彼女が言っていました、そして聞きました。魔神に敗れ魔物に封印された彼女を助けようとして破れ去ってしまった貴方の話をね。ランバートさん、貴方ですよね?伝えて欲しいと頼まれました。申し訳なかったと、、、。」


・黒い龍

「そうか、確かに受け取った。」


黒い龍だった姿が人型に変化する。

なんだ、イケメンか。


めっちゃイケメンじゃねーかこの野郎!


・ランバート

「ちょっと待って、なんでこの場面で殺気が飛んでくるの?なんか面白いね君。」


・ハリス

「ら、、、ランバート。

初代勇者ランバート様?」


・ランバート

「おっ?俺の事知ってる?嬉しいなぁ、あれから何年経ったのか。途方も無い時間を此処で過ごしたよ。」


・サリス

「初代、、、勇者様。」


・ランバート

「ははっ、その勇者様ってのやめてよ。俺はランバート、そう呼んでくれ。」


・セリス

「ランバート、貴方は何故此処に?」


・ランバート

「良いね順応力が高い、時間はまだあるからゆっくりと話さないかい?」


ランバートの提案で話し合いをする事となった。折角だからとハリスが料理を提供する事を願い出るとランバートは快く応じた。


・ランバート

「ライオット君だっけ?君、オメガキマイラの毒にやられたね、ちょっとこっちにおいで。」


俺はゆっくりとランバートのところに行く。

マルチとセリスも何故か付いてくる。


・マルチ

「もう離れない。」


・セリス

「私も離さない。」


・ランバート

「モテモテだな、羨ましいね。」

 

やかましいこのイケメンめ!

いやそんな事を思う場面じゃ無い。

何故だか自分の心のコントロールが効かない。


全部イケメンが悪いんだ!

後、体が凄く怠いです。


近くに行くと彼は俺の体に手を当てる。

そして、、、


・ランバート

「『オールケア』」


凄まじい魔力が俺の体を流れる。

激流の中に放り込まれた様だ。

これは、、、、?


・ランバート

「どうだい?」


・「す、凄い、一瞬で体が軽くなったし痛みも全て消えた。」


・ランバート

「良かった、久しぶりだったけど上手く行った様だね。」


・ハリス

「『オールケア』全ての回復魔法の元となった魔法。やはり貴方は本物なんですね。」


・ランバート

「信じてもらえたみたいだね。と言っても大切な人を守れなかった敗者だけどね、ガッカリしたかい?」


・ハリス

「そんな事はありません、挨拶が遅れました。私の名はハリス。ハリス・グランツ・ランバート、貴方様の子孫です。」


マジか!そうだったのか。

ハリスさんって勇者の子孫なのか。

成る程ねカッコいいわけだ。


あれ?

でも何か違和感があるぞ?

マルチもそうだったが長い名前の人ってミドルネーム?の所で呼び合ってたよね?

確かマナタスク・マルチ・ダーチェでマルチだったし。そう考えるとグランツって名乗るのが普通じゃないのかな?


・ランバート

「あれ?その名前ならハリスじゃなくてグランツ君って呼んだほうがいいよね?てかグランツって魔王の事かな?魔王の名前が入ってますぞ。」 


同じ疑問を持ってた、、。

そしてサラッと魔王の名前も出てきた。


・ハリス

「貴方様の功績を忘ずに後世に伝える為に後付けされた名です、魔王グランツァーを倒した勇者ランバート。今の世では初代勇者グランツ・ランバートと伝えられてますよ、そして私達勇者の子孫は貴方様の名を引き継いでいる。だから最初に名が来るのです。」


・ランバート

「へぇ、そうだったんだ。実際は倒したって言うか和解したんだけどね。アイツと一緒に魔神を封印したし、懐かしいなぁ。」


・ハリス

「はい?今、何と?」


・ランバート

「ん?魔神を封印したって事?流石に倒せなかったから封印しといた。」


・ハリス

「いえ、魔王と一緒に封印したと?」


・ランバート

「そうだよ、グランツとは意気投合してね。元々アイツの覇権を狙ってた奴が魔神を召喚したんだけどそいつらって召喚した瞬間に消されてさ、自由になった魔神を俺とグランツが協力して封印したってわけ、そう伝わってない?」 


・サリス

「魔王グランツは勇者ランバートに滅ぼされ、召喚陣を破壊された魔神はこの世から消滅した。そう伝わっております。」


・ランバート

「マジか、召喚陣を壊しても対象は消えないよ?既に実体を持ってこの世界に居たわけだしね。どこかの時代で歴史がねじ曲がったんだね、ちなみにグランツはいい奴だったよ。」


明らかになる真実、、、。

歴史が覆される。


驚きを隠せない一行だった、、、。

1人を除いて。


・「まあ歴史なんて後世の人が都合よく書き換える、なんて事良くありますしね。」


・ランバート

「そうだねその通りだ、その考え方そしてその思考。もしかして君は?いや辞めておこう、君には君のやり方があるだろうしね。」


何となく俺も理解した。

ランバートさんは異世界人だ。

俺と同じ、、、。


・ランバート

「さてとハリス君、最後にこんなに美味い飯を食べさせてくれて感謝する。久しぶりに楽しかった、君達には感謝しかないね。ありがとう。」


・サリス

「最後、、、?」


・ランバート

「あぁ、君達のお陰でオメガキマイラに封じ込められていた彼女を解放できた。まだ全てでは無いが大きな一歩だろう。これで俺の役目も終わりだ、後は君達には託すとしよう。」


・「ランバートさん、、、。」


・ランバート

「気にする事はないよ、やっと解放されるんだ。子孫にも逢えたしね、そうだ1人1つずつお礼をしよう。何か欲しいものはあるかい?俺のできる範囲で渡そうと思う。おっとハリス君にあげる物はもう決まっているから他の人だけね。」


・サリス

「宜しいのですか?」


・ランバート

「まあね、最後くらい役に立ちたいしさ。言ってごらん?」


・サリス

「では私は原初の果実が欲しいです。」


・リーシュ

「わ、私は出来たらあの魔法を教えて頂きたいと思います。」


・ランバート

「『オールケア』かい?適性はあるみたいだけど今の状態だと少し魔力量が不安だね、一回なら使えるかな。まあそのリングがあるなら大丈夫だろう、この先は魔力量を上げるように頑張ってくれ。君に授けよう『オールケア』の魔法を。」


・ミミ

「アタシも原初の果実が欲しいかも。」


・セリス

「アタシはライオットの役に立つ力が欲しい、もうあんな思いはしたくない。」


・ランバート

「力か、力だけを求めるといい事ないよ?」


・セリス

「解っています、それでも私はライオットを死なせたくない。」 


・ランバート

「意思は硬いみたいだね、ん?そうか君は。それにサリスさんだっけ?君もそうなんだね。わかった、なら君にはこれをあげよう。すぐに力になる訳じゃないけど必ず役に立つはずだよ。」


セリスの腕に綺麗な腕輪が現れる。

色んな色に変化して綺麗だな。


・サリス

「オリハルコン、、、。」


サリスさんが呟く、オリハルコンってあのゲームでよく出てくる伝説の鉱石?


・ランバート

「さあ次は君だね、マナタスク家の血筋か懐かしいね。」


・マルチ

「私はライオットと居られるなら何も要らない、彼が私の全てだから。」


・ランバート

「ふふふ、そう言う所も似てるね。

じゃあ君にはこれだ。」


マルチの腕にセリスと同じく腕輪が現れる。

綺麗な青色だ、これ以上無い位に澄んでいる。


・サリス

「レアミスリル、、、。」


サリスさんやたらと詳しいですね、ミスリルなら知ってるけどレアミスリルってなんだろう?


・ランバート

「君達の腕輪はパーティー以外の人には普通の装備に見えるから安心して良いよ、余り珍しい物を持ってると危ないしね。」


ランバートさんの優しさが凄い。

イケメンで優しくて強い、、、。

理想像だ。


・ランバート

「じゃあ最後はライオット君だね、何か欲しい物はあるかい?」


・「じゃあ俺も原初の果実を、ハリスさんの分が無いので彼に譲ります。」


・ハリス

「ライオット君?」


・ランバート

「神器の武器とかもあるよ?自分の為に使っていいんだよ?」


・「いえ、俺が神器とか持っても宝の持ち腐れになりそうだし、ハリスさんが強くなった方が今後の活動に有効な気がするし。」


・ランバート

「君は本当に面白い子だね、ここまで無欲だと逆に気持ちがいいよ。わかった、君の権利をハリス君に譲る事を認めよう。」


・「ありがとうございます。」


・ハリス

「ライオット君、良いのか?」


・「勿論です!その方が良いと思います。」


・ハリス

「わかった受け取ろう、君が困った時は必ず力になるからいつでも呼んでくれ。」


・ランバート

「最強の武器『仲間』か。グランツ、君の言っていた意味が分かった気がするよ。」


ランバートさんが何か呟いて考え込んでいるぞ?ハリスさんの渡す物を実は考えてないとか?


・ランバート

「そろそろお別れだ。ハリス君、君に渡す物はここを出た時に手にしているだろう。そして最後に伝えておくよ、俺が居なくなったら黒龍は元の魔物に戻る。この魔物はこの部屋から出られない。だから、、、力を付けていつか倒してくれ。頼んだよ、我が子孫。」


ランバートさんが光り出し辺りを包む。

光が止むと俺達はダンジョンの入り口にいた。


・サリス

「あの方はオメガキマイラをダンジョンに留める為に主の黒龍を制御していたのね、凄い人だったわ。」


・セリス

「初代勇者か、凄い人だった。」


・リーシュ

「ランバートさん『オールケア』確かに受けとりました。ありがとうございました。」


・マルチ

「ライオットと少し感じが似ていた。」


・セリス

「あぁ、ひょっとしたら同じ世界の人なのかもな。」


セリスがいつものセリスに戻った。


・ハリス

「初代勇者、我が先祖ランバート様。貴方の依頼は必ず達成しましょう、この【光神剣】の名にかけて。」


ハリスさんが見覚えのない剣を持っている。

神々しく光る剣、吸い込まれそうだ。


・サリス

「それはランバート様が装備していたと言われる、聖剣【光神剣・虹】。本当に存在したのね。」


暫く全員が聖剣に見惚れていた。

すっごい強そう。


・セリス

「色々あったが終わったな。

本当に凄い冒険だった。」


・サリス

「そうね、収穫が計り知れないわ。

危なかったけど大成功ね。」


・マルチ

「怖かった、、、。」


・ミミ

「目的は達成だね、凄く疲れた。」


・ハリス

「色々とあり過ぎてまだ理解が追いついていないがゆっくりと理解していくよ。」


・セリス

「勇者に認められたなハリス、この時代の勇者はお前だ!カッコいいぜ。」


ハリスさんが嬉しそうに笑う。

やっとパーティーに笑顔が戻った。


・サリス

「さあ帰りましょう、私達の国へ。」


サリスさんの一言で俺たちは動き出す。

この先に起こる事なんて解らない。

でもさ、俺は思うんだ、、。


このパーティーなら何でも乗り越えられる。

そう感じれる程の絆を感じたんだ。壮大過ぎて全然ピンと来ない話が一気に出て来たけど俺は俺のやれる事をやるさ。

だって1人の力なんて知れてる。

人はさ、、、。

誰かと協力して初めて強くなれると思うから。


ゆっくりと国に向けて帰っていく。

俺達は確かな成果を上げ笑顔で帰っていく。

こんな日がいつまでも続くと信じて。

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