純粋な終わり方

なんかかきたろう

純粋な終わり方

 僕はだめだった。あらゆる点でダメだった。僕はこの世界に対抗するすべを獲得することができなかった。僕ではだめだったのだ。適応者ではなかった。悲しい。泣きに泣いた。脳が締め付けられて痛くて、それでも涙は止まらなかった。


 僕の精神は限界だった。病んだ精神は肉体をも蝕み、もう立っているのでさえやっとな様子だ。生活する気力もない。小汚いジャケットを身にまとって、そしてふらふら外に出ていった。


 僕はもうすぐ死ぬだろう。


まいにちまいにちしにたいしにたいめんどくさい


 機は熟した


もうめんどくさいこりごりだ


 この命燃やして、せめて誰かのために……。


 準備は整っている、ずっと前から。これが最初で最後だ。この命終わるとき。命と引き換えるとき。死ぬとき。それはいまだ。今しかない。今までにない精神の高ぶりを感じる。僕はだめだった。しかしこの命だけは、僕の最大の魔術でもって誰かを助けたい。


 端っこに枯れた小さな花。君が僕を呼んでいたんだね。

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純粋な終わり方 なんかかきたろう @nannkakakio

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