第13話

瀬尾君から電話がかかってきた。瀬尾君が申し訳なさそうに断る。友達が泣いてしまうかもと友達を想い、私よりその人を優先した。やっぱり彼は優しい人だ。

私は一人で昼食を食べることにした。数人の女子がこそこそと小声で話している。

私に視線を向けながらだ。

私は彼女達が少し苦手です。

3分かからず、私の話をやめて次の話題に移っていった。

昼食を食べ終わり、瀬尾君の教室に向かう。


ひょこっと顔をだし、教室を覗く。瀬尾君は女子と一緒にいた。友達ってあのこのことなんだ。あのこと仲良くできたらなーと思う。

「あっ、あのっ。せ...せん、ぱい。教室を覗いて、誰かと待ち合わせとかっ、ですか」

後ろから緊張している可愛い声がして、ビクッとして振り返る。

私より少し背が高い女の子だった。前髪が目にかかっていた。

「い、いえ。せ、瀬尾君を見てただけでぇー」

言い終わらないうちに走っていく私。



「瀬尾ー、私より少し低い先輩がお前を見ていたよ」

低い声が俺を呼ぶ。ごくたまに話す女子だ。

「そうなんだー。誰だろう」

俺はくっきーと話し始めた。

もしかして、牧さんかな。

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