第3話
昼休み。
屋上で昼食を食べていると屋上の扉が開いた。
ひょこっと顔を出して誰かを探しているのは牧さんだった。
あーまただと思った。
「あーやっとだ。瀬尾君っ、話がしたくて探していました。」
俺の横に座り、ワクワクしている感じだ。
「もしかして、クラスメートに聞きませんでしたか」
と俺の顔をじっーと見てくる牧さんに聞く。
「正解ですっ、瀬尾君と話がしたくて」
「話って付き合うって話ですか」
「そうです。瀬尾君が気に入ったので」
「俺のどこがそんなに気に入ったんですか」
頭の後ろを掻きながら聞く。
「全てですっ。結婚してっ!」
またも手を差し出してくる牧さん。
「早すぎませんか。結婚って。まだ人生は長いんですから。こんなやつよりいい人が見つかりますよ」
「自分のことをこんなとは言わないでください。瀬尾君しか居ないの。好きって心から想える人はっ」
「わかりました。そんなに想ってくれるなら付き合おう、牧さん」
今度は俺が手を差し出す。
彼女も手を差し出して握手する。
「ありがとう、瀬尾君っ。一緒に食べていい」
「はい、食べましょう」
二人だけの空間は幸せに溢れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます