第2話

幼馴染みに振られた翌日。

学校に着くと俺の下駄箱の前に昨日振った彼女が立っていた。

「あの~昨日の人ですよね。俺のスリッパが取れないんですけど」

「瀬尾君っ、私は牧春香と言います。私と付き合って」

彼女が手を差し出してくるのだが今はそんなこと言われてもなびかない。

「ごめん。まだ彼女のことを好きなんだ。だから、牧さんの気持ちは嬉しいけど...」

「そうですか、また告白します」

そう言って走っていった。

スリッパに履き替えて教室に行くと妹尾大地が俺の席に腰を下ろしていた。

「大地どいてくれ」

「おうおう悪い」

隣の席に座り直し、聞いてきた。

「昨日はどうだったよ、告白」

「駄目だったよ」

「そうかそうか、駄目だったか」

そう言って、自分の教室に戻っていった大地。

机に突っ伏し、チャイムが鳴るのを待つ俺。


スウスウと寝てしまい、担任にド突かれ起こされた。

教室で笑い声があがる。

つい寝てしまった。最悪だ。

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