◇第30話◇「焦がれる」

    「焦がれる」


 闇の中から光を請うように

 水の底から太陽に手を伸ばすように


 欲しいもの

 欲しかったもの

 でも

 叶わないネガイゴト。



 胸の奥に沈めたと薄く笑って見せる

 言い聞かせてジブンをなだめようとする

 ウソツキ。



 欠けたピースはそのまま。

 埋まるはずは無い。

 似ているものがあっても、それは別。


 えぐられた穴ぼこ

 静かな。そのまま。



 胸の奥の奥

 それでも

 焦がれる


 狂おしいほどに



 触れることのできない


 眩しさ。

 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


*この頃のこと*


◆*夏*梅雨から晩夏の頃のこと◆

の締めくくりになります。

この頃書いた詩のうち、もう一篇です。


そして、季節は

◆*秋*秋の気配と色づく木々の頃のこと◆

に移っていきます。


よろしければ引き続き、お付き合いいただけると嬉しいです。宜しくお願いいたします(ぺこり)

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