◇第28話◇長雨・黒い雲・気の重い葉書(2)
結局、お返しモノの探しモノは、深夜、押入れの奥の方から見つかった。
捨てることもできないし、でもそうそう興味もないものというのは、いつの間にか片付けの度に無意識に奥へと移動してるのね。
透明のビニール袋と紙袋の二重入れしていたから、探した時に見逃していたのかもしれない。
見つかった瞬間、汗とホコリ&くしゃみと鼻水たらしつつ、心の底から安堵した。
PCにて手紙を書いたのを添えて、
(直筆で書く気力は既に残ってなかった)
透明ビニール袋に入れ、宛名書いた封筒に入れて、しっかりノリ付けして封。
次の日に、朝イチ速攻で郵便局に出しに行って、やっと安心した。
ふう……。
それにしても、なんと長い数日だったことか……。
たったこれだけのことでも、今のわたしには狂騒曲。ストレス&ダメージ連発花火。
とりあえず肩の荷下りて良かった。
ほんと、良かった。
もうそれだけ。
頭ぼーっとなってて
気力限りなく0
ものすごく無駄なことに、限りある気力を使い果たしたのが恨めしい。
◆◆◆
人からプレゼントをいただくのは、素直にとても嬉しい。
わたしのことを考えて、あれこれと選んで買ってくれたんだなぁって思えるものも嬉しいし、それが例えば手編みのものや手作りのものだと、また嬉しい。
それは手にした瞬間に、添えられた気持ちと共にわたしのものになって、身につけたり使ったり見る度に心をほっこりとさせてくれる。
だから尚更、今回のようなのは、堪忍と思う。
そんなに興味がその時にはもてなくても、人様からいただいたものを疎かにすることはないし、時が経った時にふと、見直すと理解できたり、わかることだってあると思うから。
特に作品と呼ばれるものは……。
でもだからこそ、それほど惜しく執着のあるものなら初めから贈らないで欲しい。
何度も書くけど、一度、人に贈ったものを、返してくれといってくる心情が申し訳ないけど理解できない。
ああ……もう繰言はやめよう。
とにかく狂騒曲の顛末。
そんなふうに、おしまい。
いつも通り、ひいひいふうふうと自己処理完了。
ポンコツオツムは
しばらく休止のモヨウ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
*この頃のこと*
結局、無事に見つかり、ちゃんと送り返すことができたわけですが……。
決して悪い方ではなかったし、自叙伝?の小冊子も大切な物で、わたしを見込んで?送ってくださったんだろうと思います。
為になることも、お手紙のやり取りの中で沢山教えていただいたし。
でも、わたしもとにかく余裕が無かった(言い訳かもしれませんが)
わたしに失望しての、返送希望葉書だったんでしょうねぇ。
人間関係の難しさ。
申し訳ないことをしたなぁと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます