◇とりとめのない 日記 のようなモノ◇

 元々、暑いのと虫がダメ。

 なので必然的に夏も苦手。


 それでも、ごく幼い頃のことは懐かしさに包まれているからか、夏という季節の持つ不思議な郷愁ゆえにか、其処だけは特別な夏で、どこか涼やかな風が吹いている。


 そして、わたしにとっての夏は、もう『あの夏』だけでいいような気がするのだ。


 ◆


 年々夏の辛さが堪えるようになってきていて。

 それでなくても、この季節は、わたしを酷く弱気にさせる。


 奮い立たせようと必死の、その手は虚しく宙をつかむばかり。


 小心者でありながら変な矜持めいたもの。

 それは自分を形作るモノであると同時に、我が身の器には大きすぎて滑稽でしかないことを、わたしは自覚している。しているつもりで。

 だから、キレイゴトめいたことだけは、せめてこの日記には書き残したくないと思ってきたはずだけど。

 何処まで、それができているか。


 その考え自体が大それた驕りではないだろうか。

 そう思いだすと恥ずかしさに身が縮む。


 反面、全てを曝け出すなんてことの方が不可能ではないか、と。

 人間に主観というモノがある限り。

 所詮、これはわたしが感じて見て来た記憶。

 真実は、たった一つだけのモノじゃない。

 万華鏡のような沢山のそれぞれの真実ほんとうで世の中は満ちている。


 人としてすら歪み、欠けてばかりのこの身は、どこまでも中途半端で。

 そんなことアタリマエなのに、何をわたしは今更。


 ◆


 今年の8月の日記は昔、書いた詩(一部手直ししたりしながら)に、今の写真を一緒にして載せたりしたのが多い。


 書けなかった、んだ。

 何も無かったわけでも、何も思わなかったわけでもないけど。

 言葉にする気力が、どうしても出なかった。


 それなら日記なんだもの、書かなければ済むこと。

 でも、それもできなかった。

 因果なもので、何かを書かずにはいられなかった。

 だから埋めた。あの頃に今を絡めて。

 書けないのに書こうとする文章よりも、まだマシに思えた。

 本当は書かずにいる方が、よほど潔いのだろうけど。


 堂々巡りだね。考えればいいというものではないのに。


 ◆


 まだまだ暑さは続いているのに確実に暦は秋へと向かってる。


 まず明日中には、さすがに仕事を本格的に再開しなくてはならない。

 それから、今月中に二箇所の病院へ行って薬を貰ってこなくちゃ。

 支払い引き落とし関係の為の郵便局、銀行回りもその時にしよう。

 穴ぼこ奥歯の歯科へと眼科検診はとりあえず後回し。

 子供達の新学期に向けての準備もしておかなくては。


 それから9月に入ったら持病の定期健診日が控えてる。

 とにかく数値が落ち着いてるといいなと思う。


 血液検査はやっぱり嫌だな。

 痛いのはどうしたって痛い。オトナだから痛いとも言えないしさ。

 今度は手首や手の甲からじゃなくて普通に血管が出てくれたらいいなと切に。


 ◆◆◆


   「Cry」


 必死で必死で走ってきたの

 息はとうに苦しくなっても

 足を 止めたらそのままで

 何処にも行けなくなりそうで


 もつれる足を交互にだして

 それでも なんとか走ってきたの


 自分で自分をすり減らし

 それでも何かを残したくって

 わたしが ここにいたことを

 誰かに憶えて欲しくって


 誰かに憶えてもらえたら

 どこかに還っていけそうで

 いつか還っていきたくて

 ひとり 密かに祈ったの


 小さく空に 叫んだの

 わたしはここよ と叫んだの

 何度も何度も叫んだの

 誰にも聞こえぬ小さな声で

 それでも 何度も叫んだの


 ◆◆◆


 金曜日、外出して残っていた用事を、とりあえず済ませた。

 けど、実はそれはあくまで、とりあえずなので。

 近々、また出かけないといけない。


 考えたら結局、常に次の何かしなければならないことに追われているんだよなぁ、と。

 その繰り返し。


 それは別にわたしに限ったことではないのに、今は何だかすごくきつい。


 木曜日の頭痛は

 月のオキャクサマが来る前兆だったみたいだ。

 元々、昔から貧血とかになるくらい酷かったんだけど、夏+体調不良と重なると、どうにもいけない。


 金曜日も氷枕と頭痛薬のお世話になって撃沈。


 今日も頭痛は薬のおかげで随分治まっているものの、相変わらず重力倍増状態で、全身がだるくて重い。


 ◆


 昼間 ウトウトしていてまた悪夢。

 どうもその夢の中で我慢して我慢していてブチ切れたようで。

 怒って叫んで(吼えて?)その声と共にガバッと起き上がって目が覚めた。


 ザラザラしたようなイヤな感触だけが残っていて、こういう悪夢が一番、神経を疲弊させる。


 わかってるつもりなのに、いうことをきかないジブンの感情に無性に苛立っている。

 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


*この頃のこと*


もう10数年前の日記なのに、読み直すと基本、わたしという人間は同じようなことを考えていて、グルグル回ってるのだなぁと。

今更ながらに思います(汗)


>キレイゴトめいたことだけは、せめてこの日記には書き残したくないと思ってきたはずだけど。

>何処まで、それができているか。

>その考え自体が大それた驕りではないだろうか。

>そう思いだすと恥ずかしさに身が縮む。

>反面、全てを曝け出すなんてことの方が不可能ではないか、と。

>人間に主観というモノがある限り。

>所詮、これはわたしが感じて見て来た記憶。

>真実は、たった一つだけのモノじゃない。


自分の文章の引用(それも長い💦)で恐縮ですが、これはずっと考え続けていることです。

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