◇第19話◇その気持ちは言葉にできない
仕事してた。
個人仕事のクライアントさんの分、同時進行2件は、あともう少し。
むしろ、ここからが正念場。
まだまだ気が抜けない。
1件のクライアントさんの作業を進めると共に報告メールをした所で、ふぅーっと一息ついて、ここにきて日記を書いてる。
本来なら、すぐに2件目のクライアントさんの方に移るべきなんだけど……。
どうにも神経がヨレヨレ。
オーバーヒートした頭から煙が立ちのぼる。
集中力の持続が明らかに短くなってるよ。
ε-(;-ω-`A) フゥ…タメイキ。
でも泣き言いってられないのが辛いトコ。
今日は、午後過ぎから出かけなきゃならない。
役所に行き、病院に行き……それから諸々済ませておかないといけないことがある。
それまでに、もう少し仕事も進めておきたいけど。
無理なら帰ってからかな……。
◆
相変わらずの低空飛行。
だけど自分でジブンに無理にでも勢いつけてやらなきゃどうしようもない。
きつくても仕事あげなきゃ、お金は入ってこないし。
現状、それじゃ困るわけだし、だから仕事頑張らなきゃいけない。
わかってんだよ、と小さく呟く。
わかってるんだけど、どうにもこうにもシンドイんだよ。
泣き言です。そう、その通り。自覚しとります。
◆
喚き散らしたい衝動に駆られるけど、それを圧し込めて呑みこんで我慢する。
なんでかっていうと、もう前に一度だけ、親とか子供たちの前で、それ、やっちゃったことがあるんです。
瞬時に後悔しましたね。
子供達はともかく、親の反応にね。
狂った人間を見て唖然としてる目だった。
明らかに理解できないという風で退いていた。
わたしにしたら必死のSOSだったわけだけど……。
それをしても結局は、不安を与えて親を傷つけただけだったと悟った時に、
絶望して……それから……諦めた。
二度と、こういう顔は見せまいと誓った。
いい歳した娘が壊れてる姿を年老いた親に見せる方が酷いことだろう。親だって人間なんだから。
でもアマッタレを承知で言えば逃げ場を完全に失った気がしたのも事実。
親には、いくつになっても、どんな姿を見せても、怯まずに、そのありのままを受け止めて欲しかった。
◆◆◆
こういう話になるといつも以上に、うまく言えなくなる。
誤解の無いように書いておきたいけど、親がわたしに対して愛情を注いで無かったとは思っていない。
むしろ一人っ子だった分、一心に愛情をかけて貰ったことを感謝してる。
ただ、それだけに親からしたら、期待が粉々になったショックも大きかっただろうなと。
◆◆◆
今、わたしは親に対して、かなり言葉を選んで、少しでもイライラした様子を見せないように注意して話している。
正直、きつくないといえば嘘になる。
でも、もう親を傷つけたくないのと、
それと……
そうなんだ、またあの目で見られるのに耐えられないから。
◆
そして、まったく意味合いが違うが子供達に対しても。
わたしは成績のことについては、あまり言わない代わりに、人としての事になると、かなり厳しく言う。
喚いて怒るというよりも、腹の底から声出して目を見て、見させて話す。
色々考えながら極力冷静に対するように。
実際、この方が子供には効く。
ただ、これは今のわたしの精神には、かなり苦しいのも事実。
親の場合とは、また違った意味で抑えて我慢することが必要になるから……。
親としても力量に乏しく、未熟なお母ちゃんには、すごく難しい。
次の日とか枕から頭上がらなくなるくらい力を使い果たす。
◆
それでもね、どんなことがあっても、どんなあんた達でも、ありのままを命がけで受け止める。
それが、このダメ母ちゃんの唯一の覚悟。
親として自分の親と比べたら、わたしは子供達に対して、充分できてないと思っている。それは自分自身が。誰に言われなくても。
だからせめて、このたった一つだけは貫き通したい。
守ってやるとか!そんな力はなくても。
子供達にとっての最後の最後にでも、此処だけは……という場所でありたい。
それは考えるよりもずっと多分、簡単なことではないだろうけど。
◆
言葉にするのが難しい想いがある。
それでも、自分への決意表明のようなつもりで、此処に記す。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
*この頃のこと*
そうなんです。
この日記を書き始める前だったけど、実は親や息子達の前で、泣き喚いちゃったことがあって。
わたしは比較的我慢強い方?だと思うけど、その分(言い訳にはならないけど)休火山の爆発みたいになっちゃう時があるのです。
この日記では親の反応にショックを受けてますけど、今思えば息子たちにこそ、申し訳なかったと思います。
どんなに不安を感じさせてしまってただろうか……って。
親としては未熟で、子供(娘)としてもイイトシして甘えが残ってて……恥ずかしい……。
試行錯誤ばかり(それは今もだけど)の答えも行先も見えない日々でした。
この時、日記に書くことで気持ちを落ち着かせたり整理したり、言い聞かせたりしていた気がします。
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