第12頁「ベッド」

 私はビジネスホテルのベッドが苦手です。

 理由は使からです。

 潔癖症と言うわけではないですがが気になり、私はビジネスホテルを利用したことがありませんでした。


 しかし、その日は久しぶりの友達としごといがいの飲み会があり、飲みすぎた私は最終電車を乗り過ごし、見知らぬ駅で降りることになりました。

 私はやむを得ず駅前のビジネスホテルに泊まることにしました。


 部屋に入ると、綺麗に整備されたベッドがあり、酔いと疲れから私はそのまま直ぐに寝てしまいました。

 翌日、部屋を出る前に少しがありました。

 それは、ベッドの周辺だけに消臭剤の臭いがしていたことです。

 まるで消臭剤のボトルを一本丸々のではないかと思えるほどに強い臭いでした。

 ただ、ビジネスホテルを利用したことがなかった私は、気になったものの、なのかと思ってホテルをあとにしました。


 それから約2週間後のことでした。


 あの日、私が泊まったビジネスホテルの一室にあるから若い女性のが発見され、死後2週間程度経過しているとテレビで報道されてました。

 流石に部屋番号までは報道されませんでしたが、私は直感的にだと感じました。

 異常なほどの消臭スプレーの臭いは、死体が腐乱した場合の臭いを隠すためであり、恐らく私がに泊まる数日前にその女性は何らかの理由でそこに遺棄されたのだと思います。



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