第4話 見つかった、、、

 黒いガラスの破片が宙にまった。そして血が飛び散った。

 痛い

 ヤバイ

 反撃が来る

 熱い

 このどれよりも一番早く感じた事は

 

    楽しい

 

 だった。俺は人と戦うのは初めてだ。

 戦闘経験なんてないに等しい。それでも色々考え、それをも読まれて反撃を喰らう。

 楽しい。もっと戦いたい。戦いたい。戦いたい。

 再生するのにも少し時間がいる。その間に彼女が反撃をしないはずがない。

 「計画通り」

夜神月の声に全く似ていなかった。多分顔真似もしてるんだろう。

 絶対似てないのは見なくてもわかる。

 彼女はすかさず俺のお腹に二発拳を入れた。みぞに入り倒れ込みそうなところに彼女はアッパーを決め込んできた。遠くに吹っ飛ぶ俺。目は治ったな。彼女はイライラしてたからか能力を使うのはやめて殴りに来ていた。彼女は起き上がった俺の顔を殴ろうとしていた。俺はその拳に触りその手で彼女の腹を思いっきり殴った。彼女は血を吐き飛んでいった。

 今のは意図してやったのではない。体が勝手に動いていた。

 やばいぞ

 楽しすぎる

 何も考えていなかった俺は、俺に殴られて遠くに倒れてる彼女に追い討ちをしようとした。

 だが、その時ようやく気づいた。

 彼女が怯えていたことに。

 震えていた

 笑顔が消えていた

 震えた声で彼女は言った

 

 「最悪の、時、代」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る