幼なじみ
そんな感じで意味不明な幼なじみとの共同生活が始まろうとするわけだがここでなぜアイツと関わりを無くしたのかを話そうと思う。
そうだ。あの日のことについてだ。
昔とつくほどだから詳しい記憶はないが小学四年くらいのことだろう。
俺と友恵は幼稚園も小学生の頃も一緒に帰ったり遊ぶ仲だった。
小学生の喧嘩なんてちっぽけなことで起こる。
本当にちっぽけなことで関わりがなくなってしまったんだ。
何年も何年も磨き上げてきた幼なじみという称号を小学四年で磨くのをやめたということだ。
そうあれは、世間で言うクリスマスというカップルが盛り上がる日だった。
俺と友恵。そしてお互いの両親は毎年どちらかの家でクリスマスという日をお祝いしていた。
ここで一つ質問だ。
みんなは五年前の約束を覚えている自信はあるか?
俺は無い。それのせいで事は起こった。
なぜ友恵は覚えているのはわからんがお互いが五歳の時に
「クリスマスはこの先何があっても一緒に祝おうね!」
と約束をしたらしいのだ。
しかも俺はそれを了承したらしい。
そして、俺はその約束をすっぽかして小学四年の時に友達の家に行ってお泊まり会という行事を楽しんできた。
そして、どうやらこの日をずっと楽しみにしていた友恵は俺にプレゼントまで用意してくれていたらしい。
というのを友恵の母親から聞いた。
もちろん俺は謝りに行って謝罪のお返しのプレゼントまで用意した。
しかし受け取ってもらえず今に至る。というわけだ。
確かに俺が悪いのかもしれない。
しかし、ちゃんと謝ったし謝罪の品まで用意したんだぞ!?
意味わかんねえよ!!
その日からだ。俺がコイツに俺と関わりを切ったことを後悔させてやると思い始めたのはな。
「ちょっと。アンタいつまでそこに突っ立ってんの?」
おっといけない。
「お、おう」
そうだ俺は菓子パンを入手しにきただけだ。
「、、、なぁ」
「何?」
「は、腹減ってないか?」
「今日は朝食とってないから少し減っているかも」
なんだか最後の方に声のトーンが低くなった気がするがまあいい。
コイツに俺が成長したところを見せてやるチャンスだ。
「わかった。椅子が一つ少ないから家から持ってこい。その間に簡単な飯作ってやる」
「え?だってアンタ料理なんかできるの?」
ふっふっふ俺を舐めるなよ可愛い幼なじみちゃんよ。
「簡単な物ならな。速く持ってこい」
「わ、わかった」
少しだが友恵が赤面していた気がした。
あとがき
ラブコメを執筆するのは久々なのでラブの要素は意外とすらすらと行っちゃうのですがコメの方が難しいな。と感じるばかりでございます。
よければ評価や感想などコメントくださると光栄でございます。
自分は十日に一話のペースで書いているのでこれからもよろしくお願いいたします。
霧ヶ丘晴
幼なじみがウザすぎる @Kirigaoka
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