第5話プランの結果とまさかの宣戦布告
ーーー夏休み明け 始業式ーーー
突然だけど、私は今、驚きと困惑で頭がフリーズしている。
何故こうなってしまったのかを、今から説明しようと思う。
まず、私は夏休みの間にweb小説コンテストに応募した。どうせ当選しないからダメもとで出そうと思って出したら当選した。
次に、コンテストで受賞したから、始業式の賞状授与で賞状を渡す事になったと学校の先生から連絡が入った。その時から今までの記憶が殆ど吹き飛んでいる。
そして、賞状を渡す相手が長い間消息不明だった佐々木 麻友だった。
この時点でも疑問が出ているのに、更に疑問が増えたのは彼女の容姿がまるで別人のように変わっていたからである。金髪は黒く染めて、着崩していた制服も綺麗に整っている。さらに言葉使いも変わっているから後ろの座席に座っている全学年の人達もえっ、誰あの人?と首をかしげている。私もさっきまで授与される時の手順を考えていたけど、相手を確認したら考え事全部吹き飛んで、!と?が頭を占めていた。
声を掛けられ顔を上げると、彼女が賞状を渡しながら話しかけてきた。
麻友「神楽さん、受賞おめでとう。ところで、今回は恋愛部門で受賞したけど、もしかして実体験を基にして作られた物なの?」
私「それはご想像にお任せします。それより、それは今言う事では無いですよね?この授賞式では賞状渡して終わりですよね?」
麻友「今こうして話しているのは事前に先生にお伝えしたので大丈夫ですよ。それより、今の私どうですか? 前より神楽さんに相応しいと思いますか?」
私「どう?と言われても…、前とずいぶん印象が変わったねとしか言いようがない気が…。ってちょっと待って、私に相応しいって何、どういう事?」
訳の分からない発言に戸惑う私を見て、彼女は笑いながら衝撃発言をした。
麻友「どういう意味って、そのままの意味ですよ。私は今まで神楽さんの気を引くために周りの怒りを買う事ばっかりしていました。それを繰り返していけば、いつか私と神楽さんとの距離が近づくと思っていましたが、
ん?なーんか今、雄介の事をなんか凄いボロクソに言っていたような気がするけど今はその事は一旦置いておこう。いやいや、何この展開。正直言って
麻友「もうこの際開き直って言います。
周りが騒然とする中、私はぼんやりとこう思った。
ーーーああ、これからもっと厄介な毎日になりそうだな、と。
-完ー
ドッキリ仕掛けたら、後日話が変な方向にねじれた話 安原 ハル @haruhuru
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