第1話ドッキリ下準備~ほんの少しのネタを添えて~ 前編
《チャット(私、雄介)》
私「・・・とゆう訳だから、雄介は麻友に告白されたら振ってね。」
雄介「いや、話が急すぎてついていけない。だから、詳細求む。」
私「では、今から【ひふわな】プランについてせつめいする! まず、プランの内容について。ステップ1、クラス中に雄介が私のことが好きだといううわさを流す。ステップ2、
一通り連絡してドヤァとしていたら、
雄介「ドヤァするな、いろいろツッコミところがあるから、ガバガバ過ぎるから。」
私「なんで分かったの、エスパー? てかツッコミ所ってどこら辺が?」
雄介「まあ、幼馴染だからなんとなく分かる。」
私「えぇ~、分かるもんなのかな?私も雄介が部屋中をアニメグッズまみれにしているのは分かるけど、考えている事は分からないよ。」
雄介「お前はもう少し考えろ。ってかちょっと待て!なんで俺の部屋の内装知ってんだよ!?カメラか何か仕掛けてるのか!?」
私「ふふっ、内緒♪」
※正解・・・雄介が部屋のカーテンを閉め忘れていたから。
雄介「えーっと何だったっけ?ああそうだ、なんとかプランについてツッコミを入れるところだったな。まず、「ひふわな」って何?」
私「『人の振り見て我が振り直せ』を端折って「ひふわな」だよ。」
雄介「それ絶対100人中100人『何それ!?』って突っ込まれるやつだからな。
次、俺たち付き合っているのに噂流す意味ってあるのか?」
はい、この会話を見た大体の人は察したと思うけど、私隠れリア充です!!
あっ、でも先に告白したのは雄介のほうだから、爆弾はそっちに送ってね。
私「付き合っている振りだったら途中でバレそうだけど、付き合っているなら誤魔化す必要は無いからね。一応聞くけど、雄介は
雄介「いやいや、アイツは絶対ねえよ。まず好きか嫌いかと言われたら嫌いなタイプだからな。」
私「そう言うと思っていたよ。だから問題ないと思うよ。」
雄介「そう上手くいくとは思えないけどな。 そういえば、報酬って何くれるの?」
私「今回のプランに参加してくださった1名様には、商店街のガラポンで貰った『ジュージュー苑』の2時間食べ放題券10枚プレゼント!」
『ジュージュー苑』とは私たちの近所にある大きめの焼き肉店で、≪美味しさ10倍、幸せ10倍!!≫のキャッチコピーで有名。質も量も良いから開店して数日経たずに大盛況となった店である。私も行ったけど、めっちゃおいしかった~。おっと、思い出したらヨダレが出そうになった。
雄介「広告の宣伝文句かよ(笑)。ってか、ガラポンまだあったんだな。しかも焼肉食べ放題券10枚とか太っ腹かよ。」
私「じゃあ、要らないの?」
雄介「要る!!近いうちに部活動仲間に奢らなきゃいけないから絶対要る!」
私「よし、交渉成立!」
そろそろチャットパートが疲r…ゲフンゲフン課題や準備で忙しいから終わりにするという旨を送信しようとした時、ピロン♪と通知音が鳴り雄介のメールが表示された。
雄介「最後に聞きたいんだけどさ、なんでこのプランを実行しようとしたのか教えてくれない?愛莉ってアイツと今まで全くと言っていいほど接点無かったよな?」
ああ、絶対に聞かれそうな事を言っとくのを完っ全に忘れてたな。…説明するだけでめっちゃ時間が掛かりそうだなぁ、めんどいなぁ。(遠い目をしながら)
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