ドッキリ仕掛けたら、後日話が変な方向にねじれた話

安原 ハル

第0話プロローグ~彼女について、話をしよう~

私は神楽 愛莉かぐら あいり、ごく普通の高校1年生だ。

最近私のクラスは空気がとてもピリピリしている。皆イライラして、そのオーラが窓際の席に座っている私まで届いて昼休み中なのに全く寝れない。

その原因を私を除く皆が睨んでいるが、当の本人は・・・

「ねえ、見てよ~。私に選ばれなかったかわいそうな人達と私より魅力が無いから捨てられたのに私のせいにしてくる哀れな人達が睨んでくるよ~ww」

・・と周りを煽りながら一緒に昼食を食べている他クラスの男子に"皆に嫉妬されるぐらい可愛い私"アピールをしている。

彼女は、佐々木 麻友ささき まゆ、自他共に認める美少女で彼女はその美貌を利用して周囲に対してやりたい放題している。制服は着崩していて髪も金髪にしている。また、彼女はそのことに関して完全に開き直っていて注意されると「そっちが目立たなくなるからって、僻まないでよ!」と逆切れする始末。それでも彼女に対して強く言い切れないのは、彼女は生徒会長で気に食わない生徒や教師を有りもしない噂を流して退学や退職に追い込むからである。以前彼女に風紀が乱れると叱責した風紀委員は盗撮していると嘘の噂を流して自主退学まで追いつめていた、彼女によく注意をしていた学年主任を痴漢したとでっち上げて逮捕させたなど今までに思い通りにならない事は生徒会と親の権力を使ってねじ伏せている。

彼女を恐れて何もしない人にもやりたい放題している。人の彼氏を奪う。これだけでも十分性悪なのだが、この後の行動がさらにヘイトを買っていく。彼氏を奪われ傷ついている彼女のもとに現れて「彼氏をこの私に奪われた惨めな彼女さん、いつまで泣いているの?あなたと彼はもともと不釣り合いだったんだからさっさと別れることが正解なのに、なんで気づかないのかな?かわいそうだねww」と言って去っていく。その奪った彼氏もさんざん振り回された挙句に「お金が無くなった人はもう要らな~い♪」と言って捨て、女子生徒たちに「いつまでも彼氏無しでさみしい人生を過ごすダメダメな皆さ~ん、この要らなくなった彼氏をプレゼントするのでハイエナのようにがっついて醜く争ってね♪」と言って次々と敵を増やしている。

この様なトラブルばかり起こす彼女を良い人だと思う人はいるのだろうか?もしいたら、私はそんな人とは関わりたくない。

そんな彼女をぼんやりと眺めながら、私はあることを決意した。

それは・・・佐々木 麻友に恥をかかせて、自らを省みさせるというものである!!

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あとがき

今回は少し文章が堅苦しくなってしまったので、次回以降は堅苦しくなく面白くなるようにします。

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