第30話 えっ? ……それが、謎々なの??


 ピンポーン!


 深田池マリサが瑞槍邸のチャイムを押した――

「……出ないね?」

 けれど音沙汰は無い。

 ……少し背伸びして深田池マリサはというと、鉄柵越しに見える瑞槍邸の庭をキョロキョロと見渡して。

 しかし、チャイムを鳴らしているのに出ないのだから、当然庭に主人――エルサスさんがいたとしたら、押す前に気が付いてヒョッコリと腰を上げるはずである。


「トケルン今日だよね……。4月4日って」

「ああ……、4月4日に教授様から命日に行くようにって、ちゃんとアポも取ってあるからって、大丈夫だって話だったろ?」

「うん……そだよね?」

「……………」

 振り返り見る深田池マリサに対して、……杉原ムツキはというと無言で。しかし――

「でも、何で出ねーんだ?」

 沈黙は瞬殺で破られた。

 眉をピクリと引き攣らせている。キレる一歩手前の状態だ……。

「もう! トケルンって短気過ぎるでしょ!! すぐに怒らないの……」

 深田池マリサがしょうがない人ね……と思うような憐れむ表情を、包み隠すことなく見せる。

 それから直ぐ、

「ふっ……。トケルンって、見ていて飽きないよ」

 ――失笑? いや、呆れ顔に変えたのだった。


「それにしても、瑞槍邸って大きいね。この前の飛騨高山のお家よりも――」

 ぐるりと首を回しながら見上げる――エルサスさんが設計建築した瑞槍邸を。

「本当に、吉野町の本栖湖ミカンさんのご自宅よりも……豪勢だわ」

 チャイムの手を止めながら深田池マリサと、彼女の横に並んで立っている佐倉川カナン。

 揃って見上げている――

 

「確か……2階建てで地下1階だったっけ? トケルン」

「ああ、玄関奥に広間があって、階段があって……。2階にナザリベスの寝室、1階は大食堂、その奥はエルサスさんの書斎だったはずだ……っていうより感動する前に、もう一度チャイムを押してみようよ」

 瑞槍邸の豪勢な装いなんて気にもしておらず、杉原ムツキは『はぁ~』と大きく溜息をつく。

「あの無人駅からこの山奥のお屋敷まで、車でも大変なのに……すぐに出ろよな!」

 靴で地面に穴を掘ったり小石を蹴ったりして、少し不貞腐れている杉原ムツキのボヤキである。

「もう! いじけないでよ……トケルンさん」

 こいつ頭はいいんだけれど、ほんと性格最低で短気なもんだから……。

 ダメだこりゃと佐倉川カナン、首を振ってしまう。

「いじけてないぞ……カナッチよ」

「わかったって、トケルン! じゃ、私もう1回押すからね――」


 ピンポーン!


「何度押しても出ないのか……よ」

 杉原ムツキ、深田池マリサのチャイムを押しているその手を取り払って……八つ当たり呟く。

「トケルンが言ったじゃない、今日がその日だって。アポもって……、だから」


 ――瑞槍邸の周囲は雑木林である。

 それから、全く人気ひとけが見当たらない。

 前回、ここにトケルンとチウネルの2人で来た時には(正確には道に迷って、辿り着いてしまった時……)、来た道を戻り、V字の分かれ道を間違えずに辿って……。

 それでも、そこから山奥に続く道があって。

 川沿いを上った所にある一軒家――現代風の塀の無い庭と、駐車場と、2階建ての家

 それが教授が言っていた“お使い”の、本来の目的地なのであったのだけれど――


「……あの教授、何で最初から言わなかったんだ?」

 ああ。杉原ムツキが八つ当たりにボヤいている理由が、これなのか。


「本当にね……トケルン。あの時に来た家の人達って、エルサスさんの妹夫婦なんだよね」

「ほんとに、飛騨高山の天野さんが……教授と大学生時代の同級生で……。山口県長門市の山奥の、この瑞槍邸ところが妹夫婦が暮らしていて……」

「それから、えーと……」

 深田池マリサが顎に人差し指を当てながら、思い出そうとする。

「……ナザリベスと、奈良県吉野町の本栖湖ミカミちゃんとは“はとこ”なんだよね? そんでもって、その母親の本栖湖ミカンさんと教授とは“いとこ”で……」

 ――まるで『なんとか家の一族』ですね。

 ちなみに、この物語は推理小説ではありませんよ。


「あ~あ……。ややこしったら」

「ほんと、ありゃしないよね。トケルン」

 頭の髪の毛を掻き毟りながら、悲痛な叫びを漏らした杉原ムツキ。

 同じく、隣でどんよりな顔を見せているのは深田池マリサである。


「でもね……トケルン。私達妹夫婦の所にお使いに行って、ナザリベスちゃんそっくりの女の子に、出会ったんだよね?」

 思い出すのは、初回のナザリベスシリーズ――

 ヴァイオリンの演奏が止まって、玄関から出て来たその女の子は……、ナザリベスそっくりだったよね?

「じゃあさ、4月4日のナザリベスちゃんの命日に手を合わせにいってくれって……、何か変じゃない?」

「ああ……。でも、よく考えてみれば妹夫婦の女の子なんだから、容姿がナザリベスに似ているのも合点は付くな」

 少し顔を上げてナザリベスとの思い出を、記憶を頼りに思い出しながらの……杉原ムツキ。

 自分なりに考えて納得する。


「そ、そだよね? あの時のナザリベス似の女の子って、やっぱ幽霊のナザリベスちゃんが憑依しただけなんだよね?」

「ああ、そんで……教授は、7歳で死んだナザリベスのことも知っていたんだろうな」

「……記憶違いだったのかな? 教授の??」

 疲労感たっぷりの杉原ムツキの顔を、深田池マリサが覗き込んでから、

「妹夫婦の兄がエルサスさんなんだから……親交がそれなりにあったのかもしれない。それにしても、教授よ……あんたはどうして、こうも謎めいているんだ?」

「ほんとにね……。結局、あの時の瑞槍邸の時も、どっちの家でも別によかったんじゃないかって……ね」


 はぁ~


 何度も何度も、教授の“お使い”をさせられてきて――

 会う人会う人が、教授のお知り合いで親族で――


 なんだか、まるで教授の偉大さと言ったら語弊があるかもしれないけれど、自分の人脈の広さを“出来の悪い”チウネルとトケルンに見せ付け、教え込んでやろうとする魂胆でもあるのだろうか?

 2人は、それからしばらく……ガックリと力を落として、

 まだ玄関から出て来ないエルサスさんを、待ったのでした――




       *




「ねえ? どうするの2人共、ガックリしている場合じゃないと思うけれど……」

 それぞれの肩に手を乗せてくるのは、佐倉川カナンである。

「……そうだよね、カナッチ」

 深田池マリサが雑木林の上高く――空を見上げて、

「……早く済ませて帰らないと、日が暮れるの早いから……ここって」

 東京から新幹線に乗って、山口県は新山口駅まで向かったのは正午過ぎくらいだった。

 在来線の鈍行電車に揺られること2時間くらい……、長門市の無人駅に辿り着く。

 それから徒歩で瑞槍邸まで山道を来て……、もうお昼も大分回っている。

「どうする? トケルン。私もう一度チャイムを押そうか……」

 幸い、空にはほとんど雲が無かったので薄暗くはない。

 山奥の開けた空間で丁度真上くらいに太陽が昇っているから、直線的に日光が3人に当たっている。

 しかし、これが夕暮れに近付くとどうなるか?

 雑木林で太陽が隠されるから、山奥特有の気象条件と言うべきなのか? 山の天気は変わり易い……は、言い過ぎだけれど一気に薄暗くなってしまうのだ。


「じゃあ……押すね。トケルン」


 深田池マリサが人差し指でそろ~っと向けた先にあるのは、チャイムのボタンで――

「これで出なかったら、帰りましょうよ?」

 佐倉川カナンも空を見上げた――

「まあ、ホテルは新山口駅前で予約取ってあることだし……。多少、辺りが暗くなっても大丈夫なんだけれど、流石に山奥となると……」

「うん、そうしようか。カナッチ……」

 一瞬チャイムを押す指を止めて、彼女の目を見てコクリと頷いてから……。

 再び、深田池マリサがチャイムを押そうとして――



「……いやいや、そうじゃないだろ?」

 突然、顔を左右にフリフリしながら杉原ムツキが呟いた。



「え? どう言うこと……トケルン」

「トケルンさん?」


「それはな……こういうことだ。チウネル、よ~く聞けって!」



 ♬♪~ ♬♬♪~ ♪~



「こう言うことだ……」

「……あっ! これ、私のスマホの着信音だ!!」

 深田池マリサが慌ててジャケットから自分のスマホを取り出した……すると、

「あれれ? 教授じゃないよ。これ……非通知だよ」

「非通知なの?」

 隣から覗き込んで、彼女のスマホを見つめる佐倉川カナン。


 そしたら、

「お前さ……、少しは学習しろって」

「が……学習って。……してますって、トケルンよりは」

 よっぽど自分の成績の不甲斐無さを悲観しているのか、それも無意識に――

 条件反射で、少しムッと思いながら反論した深田池マリサだった。

 それに対して、頭を書いて……。少し呆れ顔を見せたのは杉原ムツキである。


「ほら! ……早く電話に出ろって」


「……あ! ああ、そう言うことか! ナザリベスちゃんなんだね」

「そう言うことだ。覚えているか? 最初に俺達が来た時の――」

「ああ! そっか、あの時と同じだね。これって」

 納得した表情で、うんうんと頷いた深田池マリサ。

 記憶を蘇らせたのは……最初に瑞槍邸に着いた時のスマホへの着信だ。


 ――このナザリベスシリーズ。

 すべては、あの時の電話から始まったっけ?

 日も暮れて……帰りの電車もなくて。

 2人が途方に暮れていた時に掛かってきた、ナザリベスからの電話――


「もしもし……ナザリベスちゃん? もう、何処にいるの??」

 深田池マリサがスマホ画面越しに、真正面に向かって会話を始める。

 でも、その姿って……。

 大学生がスマホに出る時の会話じゃなくて……まあ、いいか? この際……。



「じゃじゃーん!!」



 その掛け声――

 まさしくナザリベス――田中トモミの声である。


 隣にいるトケルンもカナッチにも、ナザリベスの声がよーく聞こえた。

「ナザリベスちゃん。居なくなったから心配してたよ。今何処にいるの?」

 猛烈にスマホに話掛けている深田池マリサ。それを、

「お前! だからさ、落ち着つけってーの!」

 突然、杉原ムツキが彼女のスマホの手を握った。

「え? なにトケルン?」

「だから……ナザリベスは幽霊なんだから。別に死ぬこともないからな」

 その通りである――

 ナザリベスは7歳の幽霊の女の子。

 空は飛べるし、姿は消せるし、ついでにゴーレムも操れる。


 妖怪の類とでも例えればいいか?

 そもそも、深田池マリサが思っている様な実在している女の子ではなくて幽霊なのだから……。

 本来、幽霊と普通に会話している深田池マリサの方が、霊媒師並みの霊感の持ち主と言っても過言ではない。

「……ああ、そっか! 幽霊なんだっけ? ナザリベスちゃんって」

「お前さ、覚えとけよ。それくらい……」

 両手を逆八の字に掲げて、そりゃ赤点から脱出できないわな……、痛感してしみじみと呆れた杉原ムツキだった。



「じゃあ、早速もんだーい!!」



 相変わらず……人の話を聞かない7歳の幽霊。

 唐突に――自分が大好きで大得意の『謎々対決』を迫ってきた!

「まあ、こうなるのかな……。ナザリベスなんだから……」

 お前の物は俺の物……あのガキ大将ってああいう性格なのだから、しょうがないかレベルの納得感である。

 杉原ムツキが逆八の字の手を制止させて、ここでも呆れる。


「……もう、ナザリベスちゃん! 今、あなたと謎々対決している暇ないんだよ」

「そうよ、ナザリベス! お姉ちゃん達を揶揄うのは止めて、姿を見せなさい!」

 お母さんの如くナザリベスを説得する深田池マリサ――

 佐倉川カナンはというと――少し気の荒いお姉ちゃんと称したところか?

「あたしの謎々にせいかーい! したら……。入口も玄関も『オープン・ザ・ドア』してあげるよ~」

「え? どういうこと……」

「こういうことだ。チャイムを押してもエルサスさんが姿を見せてくれないのは……ナザリベスの仕業ってこと、いや……悪戯だな」

「……トケルン」

 上げていた両手を下ろして、肩からガックリと力を落として……それから杉原ムツキは、ポンポンと腰を叩いていた。

 ナザリベスといつもいるトケルンなもんだから……まあ、気苦労が絶えませんね。お察しします――

 そこへ、ああ……そういうことかと彼と同じく疲労困憊ものだったチウネル――深田池マリサが何やら気が付く。


「……謎々に正解することが、私達の必須条件だってことね」


「そーだよ! お姉ちゃん!!」

 スマホ越しに聞こえてくるナザリベス声は……とても嬉しそうだ。

 謎々が好きなんだよね。

「でもまあ……、ここまできたんだから、当然受けて立つ! 正解して瑞槍邸の中に入らせてもらうぞ」

「そうこなくっちゃ! お兄ちゃん!!」

「ああ……そうだな」

 両手を腰の後ろに当てる杉原ムツキは、ラジオ体操のように……しばらく後ろに背を反らしてストレッチを始める。



 さあ、謎々対決である――




       *




 深田池マリサが、杉原ムツキの耳元近くまでスマホを当てる。

「トケルン。頑張って正解してよね!」

「トケルンさん……。これ正解できなかったら私達って、この山奥で野宿することになるのよ。だから――」

 女子2人にとっては日が暮れた田舎の山奥を、教授と仲が悪いからといって捻くれる杉原ムツキと一緒に歩くなんて……熊七匹とばったり遭遇してしまい、退路を塞がれるようなものだろう――

「いやいや、野宿は言いすぎじゃね? エルサスさんの妹夫婦の家もあることだし。第一、俺に解けない謎なんて……ないから! まあ、その話は後にして――」


「いいぞ、ナザリベス! さあ、始めよう謎々対決を!!」


「じゃあ、もんだーい!!」

 スマホからナザリベスの、いつものように元気闊達で大きな声が聞こえた。

「――お兄ちゃんは瑞槍邸の玄関に置いてある置時計を覚えているよね? あの時刻って、あたしが悪戯しちゃったんだけれど……。そもそも、あの置時計ってなーんだ?」

 これがナザリベスがトケルンに出してきた謎々である――


「えっ? ……それが、謎々なの??」

 チウネルからのお約束のツッコミが聞けました!


「そんなの、ただの置時計じゃん――」

 今日が初めて瑞槍邸に来た佐倉川カナンには、当然のこと分かるはずはない。

「じゃじゃーん!! ヒントは、ミカミちゃんの家の置時計だよ」

「ミカミちゃん……。あの吉野町の“はとこ”の?」

「そういえば……本栖湖ミカンさんのお家の玄関にも置時計があったような?」

 2人が顔を見合わせる。

 心の中では、どうしてミカミちゃんの家の置時計が関係してくるのか……というチンプンカンプンな気持ちを持っていた。


 ナザリベスの謎々はいつも難解なのだ――


「そんなの簡単だ!」

 そう断言したのは、杉原ムツキ――トケルンである!!

 彼は腕を組んで、静かに目を閉じてから、

「この瑞槍邸に2人で来た時にナザリベス――お前が悪戯した時刻は10時だった。――丁度時報が鳴ったのを覚えている」

「うんうん、お兄ちゃん、んで? んで??」

 スマホ越しのナザリベスが意気揚々に尋ねてくる。

「そして、ミカミちゃんの家の置時計の時刻は――丁度6時を指していた」

 目を閉じながら、瑞槍邸の玄関の置時計と、ミカミちゃんの玄関の置時計の記憶を蘇らせている。

「うんうん、だから?」


「あの置時計――2つ共、お前が悪戯してたんだな?」


「せいかーい!! さすが、お兄ちゃんだね。よく分かってるね~」

 大はしゃぎしながら、杉原ムツキに正解を告げるナザリベスだ――

「それ本当なの? トケルン??」

 対して、少し疑問を感じたのは深田池マリサだった。

「トケルン? どうして悪戯してたなんて分かるの……」

「――ナザリベスが悪戯した10時は分かるとしても、大体、ミカミちゃんの家で俺達が着いた時に、6時キッカリって有り得ないだろ? JRの特急電車でもキッカリ到着って滅多に無いからな。……出来過ぎてるとは思わなかったか?」

 杉原ムツキが目を開けて、隣でスマホを彼に掲げながら謎々対決を見守っている深田池マリサの目を見る。

「……確かに、うん、トケルン。……このお屋敷の時の10時って、ナザリベスちゃんが悪戯してたから……それと同じで、ミカミちゃんの6時キッカリってのも、なんだか納得できるような気がする……」


「……あのさ。なんだか変なのが謎々なんだって」


 というよりもナザリベスが出す謎々は、尋常なレベルじゃないけれどね。

 でも、それをあっさりと答えられる君は、それはそれで凄い――

「……ということって、ええっ! ……じゃあ、最初からそうなの? 今まで私達が経験してきたストーリー全部が」

「ああっ! 最初から今日まで……全部が繋がっている謎々だったってことだ!!」


 ――衝撃的な告白だぞ!

 このナザリベスシリーズの最初っから全てが繋がっていて、全てに謎々のヒントが隠されていた。

 ……ということを、これもまた何でも解ける――トケルンがあっさりと断言した。


「だから? お兄ちゃん……だから謎々の解答は?」


「10時と6時――足すと16。それに最初の謎々、瑞槍邸のカードに込められた――掛ける。つまり『4×4』、ナザリベス、お前の命日が答えだ!!」



 ガチャ



「ああ、開いたみたいよ鉄柵と、それに玄関の入口が……」

 佐倉川カナンが鉄柵のノブをゆるりと回してみた……。

 問題無く、ちゃんと開いていることを確認できた。


 それから、瑞槍邸の玄関の入口も半開きになっていて、こっちも同じく開いていることを確認できる。


「……ナザリベスちゃん? これが答えなの?」


 チウネルが問い掛けるも――


「……………」


 ナザリベスは、もう電話には出てくれなかった。





 続く


 この物語は、フィクションです。

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