第11話 肝だめし
高校生の頃の話
夏休み友達で集まって、夜な夜な遊んでました。
誰がいったかわからないが、肝だめしをする事になった。
でると噂の神社脇の井戸に行くことにした。
神社の場所は、田んぼに囲まれた小山の上に位置してる。
夜8時過ぎたころに、各々自転車で現場へ。
到着すると辺りは暗く
風で木々が揺れ
葉っぱの擦れる音が不気味に聞こえる。
私達5人は、全員で井戸に向かった。
皆、強がってはいたが、内心はすでに恐怖が混み上がってくるのを感じていたのは間違いない。
何時もと違い無口になり、当たりをキョロキョロと世話しなく見回していた。
少し登った所でT君の奇声が
「うわぁ~~~~!」
山道を少し外れた木を指差している。
木には、
藁人形が打ち付けられていた。
初めて見た藁人形には、大きな釘が一本胸の位置に打ち込まれている。
背筋に悪寒がはしる。
再び井戸を目指して上へ
何事もなく到着した。
井戸の上には蓋がされていて、固く施錠がされていた。
気持ち拍子抜けした感じがした。
少し神社脇で話をしてた。
W君が
気分が悪いと
嗚咽しはじめた。
それに呼応するかのように、S君が泣きはじめた。
私、T君、O君の3人はどうする事も出来ずにいた。
S君が泣きながら謝っている
「赦してください。
苦しい!苦しい!
助けてください」
とりあえずS君に声をかけた
「おいどうした」
「しっかりしろ」
さらに泣きじゃくる
「うぇっ、うぇっ、うぇっ
私が盗りました。
私がやりました。」
意味がわからない事を言っている。
急いで帰る事に
W君もどうにか、気を持ちをもち直していた。
S君の両脇を支えながら下山した。
自転車には乗れないので、歩いて帰る事になった。
そのままS君を家に届けて解散になった。
一言も発せず帰宅した。
翌日、何事も無かった様子でS君は私達の前に現れた。
昨夜の事は、井戸を見た後の記憶がないらしい。
皆さんもお気をつけてください。
楽しい時間が恐怖に変わります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます