第6話 聖剣
土門さんから教えられた、地球も実は結構ファンタジーな世界だったって衝撃の事実はちょっと置いといて、今は銃で撃たれて倒れてる魔族をなんとかしないと。
「土門さん、コレどうするの?」
「普通の銃弾が効かないんだったら、この特別な弾を試してみる」
土門さんは新しい
「特別な弾?」
「聖別された銀で作った弾丸だ」
「おおっ、ファンタジーの定番っぽくて
元々、あたしは異世界モノのラノベとかが大好きなのだ。
ドンッ
土門さんは魔族の身体に容赦なく銀の弾丸を撃ち込んだ。
「これでどうだ?」
「それじゃ、もう一回『
『鑑定結果』
名前:魔導鬼
種族:魔族
性別:不明
年齢:不明
職業:魔導師Lv52
称号:魔王軍四天王
状態:死亡(復活待ち)
スキル:不明
「うーん、状態が死亡(復活待ち)に変わったみたい」
「聖銀の弾丸でも滅びないのか」
「死ぬのは死ぬみたいだけど、しばらく放って置くと復活するっぽい」
「光君、『
うーん、あたしのレベルが低いからか鑑定結果は不明ばっかりなんだよねー。
「そうだ、『えくすかりばー』」
ぱあぁとあたしの右手に光の粒子が集まり、剣の形へと輝きが収束していく。
輝きが収まるとあたしの右手には西洋風の両刃の片手剣が握られていた。
「んっ、それは【勇者】のスキルか?」
「【勇者】のスキル『聖剣』です、これなら魔族を滅ぼせると思う」
右手に銀色に輝く美しい聖剣を持ったあたしはちょっとドヤ顔で胸を張ってしまった。
「じゃあ、その剣で魔族の首をはねてみて」
「えーと、気持ち悪いんで土門さん代わりに殺って下さい」
魔族とは言え、人型の魔物を剣で斬るなんて普通の女子高校生のあたしにはムリムリ。
あたしは躊躇う事なくソッコーで『聖剣』を土門さんに差し出した。
「こういう剣は【勇者】にしか装備出来ないのがお約束なんだが」
「あたしがコレの首をはねるなんてメンタル的に絶対ムリ!」
無理なものは無理なのであたしはプルプル首を横に振って拒否した。
「仕方ない」
土門さんはあたしから聖剣を受け取ると数回素振りをした。
いや、土門さん装備出来るじゃん勇者装備、オマケにまるで居合いの達人みたいに素振りしてる刀身が目に見えないし。
土門さんが剣を一閃させるとあっさりと魔族の首が落ちた、どんだけ切れ味良いのよ聖剣。
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