飛ばない鳥

立派な翼をもちながら

地べたを這いずり回っていたら

君たちは笑うだろうか?


飛べないのではなく

飛ばないのだとしたら

君たちは非難するだろうか?


大空を優雅に舞う仲間たちを

冷めた目で

ぼくは見つめているだろう


飛び方を忘れてしまった と

嘘でもつくことができれば

少しは楽になれたかもしれない


いまは疲れているから

休んでいるだけなんだ


飛ばないことを

誰かに責められているようで

釈明するように口をひらく


ぼくには 仲間たちのように

大空を優雅に舞うことは

向いていない


生き方が違うんだって

言う勇気があれば

よかったのに

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