第35話 帝都観光

「……さて、どこに行こうかな、とりあえず帝都の有名な観光地で見てみるかな」


俺はぶらぶら歩き、噴水や有名店を見て回ったが、さすがに歩き続けると疲れてくるため帝都を流れる川にあるボートで回ることにした。俺は船着き場の男に声をかけ観光地巡りのコースを頼み船に乗り込んだ


(観光地巡りコースで2000ゴルドか、この黒い札が一枚で10000ゴルド、これで支払ってもらったおつりの札が1000ゴルド)


俺はボートで売られている軽食や飲み物の値段を見た


(……パンが安いので120ゴルド、高くても700ゴルドか……長老もなかなかの額を渡してくれたもんだ)


帝都の景色はなかなか良かった、川から見ると街路樹がとてもよくきれいに並んでいるのが見える。


しかし、季節が悪かったらしく花などは見れなかったが。


(川沿いは飲食店が多いな…お?そろそろ帝都の中心地か?)


船は橋の下を通りずんずん進んでいく


すると……


「おおおおーーー」


俺は思わず声を出してしまった、帝都の中心地に入ると大きな建物が続々と視界に飛び込んでくるのだ。俺はボートをこぐ男に尋ねる


「このあたりにはどんな建物があるんだ?」


ボートをこぐ男「いろいろですねー 議会、裁判所など帝国の中心となる行政機関が多数あります。帝国の心臓部分ですよ。あとは競技場、博物館、図書館もありますね、しかし極めつけは……」


男は急に指をさしてその方向を見るように促す


大きな建物の間からゆっくりと大きな城が姿を現す


「あれは…もしかして皇帝陛下の居城か!?」


ボートをこぐ男「ご名答!まあこの国の人間ならほとんどが知っていることですけどね」


男は軽く笑いながらボートをこぐ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る