第29話 帝都へ搬送

いつもの「長老!?」とやる元気はなく、俺とナオキはポカンとしていた


「帝国に呼び出されたのでは?」


俺が尋ねると長老は


長老「うむ……昨日の朝から年に一度の帝国会議に参加してな、二日目の会議が終わって帰ってきたのじゃよ。明日から三日目の会議があるのじゃが、帝国の公安調査局から連絡が入ってな驚いたぞい」


ナオキ「帝国からの呼び出しって帝都ですよね??早くないですか?」


長老「それも儂の能力の一つじゃよ、それで今からその子らを帝都まで送る。主らにも検査と情報提供をの協力が求められておる」


(帝国の公安調査局……?政府関係者からの情報ではないのか?こんな大事件なんだぞ??)


何故か聞き覚えのある名前に俺は疑問をかんじていた……なぜこんなことを知ってるのかも分からない


そんなことを考えていたら長老は魔法陣のようなものを地面に描いて


長老「移動はすぐじゃ!はよ行くぞい」


ナオキ•俺「うわあああああーー」


急激に遠ざかる地面を見ながら一瞬目の前が白くなったと思ったら、急に別の地面が目の前に広がった


どうやら帝都に着いたらしい


長老「ついたぞ、病院は目の前じゃ!」


長老は子供たちを抱えて病院に駆け込む そこはかなり大きな大病院だった


受付に長老が話すと医者と思しき人物が奥から出てきて子供たちを運んでいった


その後俺とナオキも体を洗い、検査室で血液や唾液、尿、排泄物など色々なものを採取され、レントゲンも撮られた


そしてそのまま病院に入院する形で点滴を受けながら眠った


翌日……俺は看護師の声で目を覚ました もう朝食の時間らしい


味の薄い病院食を食べるとそのまま退院することになり準備をして病院の待合室に向かう


どうやら体に異常はないようだ 普通に歩ける


するとすでに一人、待合室の椅子座っていた ナオキだ


「よお?元気か?」


ナオキ「おー……お前も無事だったか、昨日は疲れたなーー病院の飯も足りねーよ」


ナオキは思ったより元気そうだった


「はは…まあ確かにな(村の食事よりはましだったと思うけどな)


???「レイト様とナオキ様ですね?」


当然の声に振り向くとスーツを着た男が立っていた


「そうですが あなたは?」


俺が答えると男は胸の内ポケットから紋章の付いた手帳のようなものを取り出し


???「失礼しました、帝国軍西方軍のテトロと申します。階級は中佐です。」


テトロと名乗った男は深々とお辞儀をすると


テトロ「早速ですが事情聴取をさせていただけませんか?何分、ことがことなので……」


正直帝国軍の紋章を知らない私はなんとも言えなかったが、ナオキは知っていたらしくそれに同意した


テトロ「ありがとうございます、表に車が止めてありますのでお乗りください」


(何か怪しいきがするがこれが長老の言っていた情報提供のことなのだろうか?)


俺は疑問を感じつつもナオキとともに車に乗せられた


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