第21話 謎の白衣の男
出てきたのは年は20代、その風貌は科学者のような白衣に身を包んだ小柄な男だった
ナオキ「お前こそ急にこんな汚水かけてきやがって!どういうつもりだ!」
???「あー?お前よけたのかー てことは攻撃したのはてめえかあ?」
ナオキ「お前が最初にやってきたんだろ!そもそもこの汚水は何だ!川を汚染してんのはてめえか!?」
???「村の連中か……ったく…あの野郎、あれほど入れんなっていったのに」
(あの野郎?他にも誰かいるのか……?)
ナオキ「俺の質問に答えろ!この水はただの水じゃないだろ!」
???「うるせーな!!お前に命令され筋合いはないんだよ! 大体聞かれて答えると思ってんのかあ?」
「菌の培養槽だろ?人体ににも害のある危険なやつだ」
俺はすでに服についた汚水を分析し、菌と毒素のようなものを発見した
???「……それがお前の能力か?」
「さあ?どうだろうな、それで?ダムを汚染して何をしているのか聞かせてもらおうじゃないか」
???(今回はしらを切るのはきつそうだな、まあいい汚水をもろに食らえばいずれは死ぬ。こいつは解毒と引き換えに条件を出せば何とかなるかもしれんな。問題はあの剣士、俺の攻撃をかわして攻撃までしてくるとは…しかもあれは交渉の余地がないタイプだ)
謎の男は汚水を操り再び攻撃態勢にはいる……が、いち早く動いたナオキが再び衝撃波を放つ
ナオキ「させるかよ!」
斬撃は見事に命中する
???「……っく、面倒な野郎だ」
謎の男は浮遊するカプセルの上に乗りいったん下がる、同時に俺も植物のつるの縄に力を込める
縄はほどけつるとなって謎の男に襲い掛かる! しかし距離を取られたため届かない!
「ナオキ!特大の技を用意しろ!この距離ならやれるか!?」
ナオキ「やれないことは無い、だがそんな時間は無いぞ!」
「分かってる!それは俺に任せろ!とにかく頼む!」
ナオキ「分かった!なるべく急げ!次は防げない!」
俺はつるをナオキに結び付け、種をカプセルに向かってぶん投げる!
同時に木の棒を二本に力を込め一本を樹木のようにし自分の体を固定する、もう一本はジャンプ台のようにしならせダムの上に固定した。
そしてカプセル近くまで飛んだ種を発芽させカプセルを攻撃する
(くっそやることが多い!!)
???「うお!?くっそ面倒な」
種から発芽した植物はカプセルに巻き付き根を張り始める
発芽した種の植物で謎の男の視界をふさぎ、なんとか攻撃を止め、ナオキに指示を飛ばす
「行けるか!?」
ナオキ「おう!いけるぞ!!」
ナオキは指示を待つことなく、すぐにジャンプ台を使って飛び上がる
ナオキ「食らいやがれ!!」
ナオキが力を込めた剣は二回り大きく見えた。その剣から放たれた斬撃は最初の斬撃の四倍ほどの大きさとなりカプセルに命中!
バキバキ・・・・ガッシャーン!!
大きな音とともにカプセルは大破 白衣の謎の男は衝撃波で吹っ飛ばされた
同時にナオキの体に巻き付いたつるを全力で手繰り寄せる
(急げ急げ!!)
ナオキは水面ぎりぎりで何とか止まり壁をけって自力で上がってきた
ナオキ「奴はどうなった?」
「多分、この汚水の中に落ちた」
ナオキ「……ならまた襲ってくるかもしれないな」
「だがカプセル無しに汚水に落ちたらやつもひとたまりもないだろう」
ナオキ「まあ、そうか ならさっそくこの水について調べようぜ」
「ああ、だがその前に着替える。ついでに施設を探ってみよう何かわかるかもしれん」
ナオキ「よし、俺が先に見てくる。お前は後から来い」
そういうとナオキはさっさと施設の扉を壊して入っていった
(……あいつなかなか強かったんだな)
予想以上のナオキの強さに今更ながら驚き、おれはさっさと探索の準備をした
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