第18話 破壊しまくり!

 システムコマンドの位置把握を使い、ダンジョンがどこなのかを探すと4層目のボスダンジョンを見つけた。


「みんな見つけたぞ…ってショウはどこ行った?」


 4層目のダンジョンを見つけるのはショウが一番早い…

 なんか俺のこのシステムコマンドが意味ないような気がするんだが…


 そう思いながらもダンジョンに向かった。


 4層目ダンジョン内


「レナ、お前の言うことは正しいよな!?」


 レナに、マグマスラッシュを使えば5ステージが一気に1ステージになって普通に倒した後、

 4層目のボス部屋にすぐ行けると聞いた、それを今、実行しようとしている……


「アキ!ど派手にやっちゃって!」


 もうどうなっても知らね!


「スキル、マグマスラッシュ!」


 俺は、マグマスラッシュを上に向かって撃った。

 その打った部分は溶けていき4層目ボスダンジョンのステージが全て見えるようになった。


「ユリ、私たちを浮かせて!」


 レナは何を言ってるんだ?ユリは確かに魔法が使える。

 それでも浮かせることは…


「はーいじゃあ浮かせますね!」


 俺たちはユリの魔法で5ステージ目まで一気に行くことができた。


「そんな簡単に…やっぱユリやばいな」


「そんなにユリはやばいですか?」


「ああ、いい意味だけど」


 まさか俺のパーティーがこんなにチート集団だとは思わなかった…

 ゲームでこんなことあったら普通の人だったら飽きてしまうからなー。



 5ステージ目


 5ステージ目の敵は、オークだった。

 ただ、普通のオークではなく…


「え!?小さい!!何センチなんだ?」


 こいつ、攻撃しているけど蚊に刺されたのかな?みたいな痛みのなさ。

 こいつは生まれる場所を間違えたな、せめて1層目の雑魚キャラとして出たほうがよかったのに…


 俺はそう思いながら、ちびオークを一撃で倒した。


「ステージぶっ壊したせいで、生態系みたいなやつ壊れたんじゃねえの?」


「そんなことないよー、アキはすぐそう考えるなー…」


 俺ってすぐにそう考えてたっけ?

 そんなことはどうでもいい、もう4層目のボス…

 速くてびっくりする。



 4層目ボス部屋


 ボスはオークが普通になっただけだった。


「オーク、普通だ…」


 俺はすぐに終わらそうと思った。

 そう思った時だった。


<マジック、マグマインパクトを追加>


 俺に魔法が追加された。


 なんだ?マグマインパクト?

 どんな魔法なんだよ。


 するとそのスキルの説明が出てきた。


<一帯を吹き飛ばす能力です、ですがあなたではなくほかの魔法使いに教えてください>


 一帯を吹き飛ばす…そんな能力あったら世界崩壊するぞ?

 でも俺は覚えたことになってるんだよな…


「マジック、マグマインパクト!」


 俺はマグマインパクトを使うと、

 俺の前にあるダンジョンと、たぶん4~8層を吹き飛ばしてしまった。


 やっちまった…俺、悪い意味で世界に名を刻めるかもしれないな…


<だから使わないでくださいって言ったんですが>


 あ、俺は使えないわけじゃなくて強くなりすぎるって意味だったのか!?

 それを早く言ってほしかったよ?けど、まあ楽に層を上がれるようになった!そうだよな!?


「ユリ……浮遊魔法を…」


「は、はい」


 ユリたちは、俺を避けるようになってしまった。

 浮遊魔法を使うとき、俺だけ10メートル離され飛ばされた。


「あのさ…みんなとの距離遠くね!?」


「そんなことないよ?アキ…」


「僕も遠くないと思うよ」


「そうですよ、アキさん」


 やっぱり俺に恐怖心を抱いてしまった。

 どうにかしないと、パーティーでもぼっちになってしまう!!

 そんなー…前みたいにゲームするだけのぼっちだけは嫌だ!


「みんな?これは俺がリーダーと示した感じだ!」


「いやアキさん、これ破壊神とかがやっていることですよ?」


 俺は破壊神に目覚めてしまった……

 なわけないが、破壊神の力が手に入ったわけではあるんだよなー。


 俺だけみんなと少し離れた場所から浮いて9層目まで飛んでった。



 9層目


 俺は全員に謝った。


「さっきのは反省してます…次から使うところを考えます」


「はい、それで、私たちに言うことは?」


「もう言っただろ!」


 これは本当に反省しないといけないからな…


 俺が反省の言葉を言い終わったときに何か大量の軍のようなものが見えた。


 あれはなんだ?まさか…あそこにいるのは!


「ルイ!お前、何をしに?」


「モンスター生態系を変えてしまったのはあなた達ですね?」


 ルイはそう言った。

 俺が生態系を変えてしまったかもしれない、けれど俺の仲間たちは俺の味方に!


「はい、アキがしました…」


 すぐに敵になった!?

 ひどいなーレナは、まあショウとユリは……


「僕は一切関係ないんで、そういうことは…」


「私は、し、知らない…ですよ?」


 ショウは関わりたくないのか?まあ、気持ちはわからなくもないけれど。

 それにユリは……明らかに動揺しているから嘘丸わかりだな…

 2人とも俺の味方でも相手の味方でもないってことか?


「それで?なんでぱっと見10万くらいの軍を連れてきたんだ?」


「それは、あなたたちを倒しに来たんです、」


 俺たちは敵扱いか、そりゃあ4層分、魔法だけで吹き飛ばした人だからな。

 その層にいた人まで吹き飛ばしたから責任とれよ!みたいな感じかー。


「全員かかってこい!」


 さっき反省の言葉をしたばっかだが、使うしか方法が見つからないんだよなー

 それじゃあ、ゲームオタクの中二病の心を出しますか!


 俺は、国王を敵に回してしまったのだった……

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