第4話 攻略開始

ボスダンジョン内




 俺は、攻略組よりも早くからレナと一緒にボスを倒すと決めた。


 だが、ダンジョン内ではステージが分かれていて全5ステージある。


 そのすべてのステージのボスを倒してやっと1層目のボスと戦える。


 今はまだ1ステージ目。




「マジックコマンド、ブレイクストーン!」




 俺は手から魔法陣を出してその魔法陣から岩を相手に向かって撃った。


 するとレナも俺の後ろから剣を出した。




「アキ!私にもやらせてよ!スキル!5連斬り!」




 剣は敵の首を刺してレナがモンスターを倒した。




 心配だな……無茶したら死んでしまうからな。




「まあ……無理はするなよ!」




 そういうとレナは少し怒りながら。




「分かってるよ!」




 と言われ俺の頬を叩いた。




 イテテテ、ひどいな。




 そう思っていると奥からまた敵の群れが来た。




 めんどくさいんだよなーこれ……


 弱いやつが群れで来られるとねー。




「システムコマンド、敵の能力全てを最弱に!」




 このコマンドが最強なんだよな……


 チートすぎてあんまり使いたくないが仕方がないな。




「最後は私が!スキル!火炎斬り!」




 あいついいところだけもっていきやがる。


 おかげで俺に経験値が全く入ってないんだが……


 まあいいか。




 するとゴブリンの大群とスライムの大群が来た……




 またかー……それに今回はめんどくさすぎる……


 2種族が群れだともうめんどくさい……あーーー!


 もう!全体魔法で終わりにするか!!




「レナ!少し離れてくれ!」




「分かった!」




 うーん……この状況で全体魔法か……洞窟だしモンスターが多すぎるから、


 あれを使うか・・・雷魔法。




「マジックコマンド、ライグーン!!」




 ゴブリンとスライムの大群は一瞬で消えた。


 俺に経験値がもらえた。




<経験値43000獲得!レベル12に上がりました>




 やっとレベルアップした……


 だが、まだ1ステージのボスをまだ倒していない。


 はやくボスの部屋を見つけなければいけないな。




「もうちょっとレベル上げをするか……」




「アキ、レベルって何?」




 あいつ、レベルを知らないのか……


 それかこの世界で転生者だけが自分のレベルが分かるのか?




「レベルって言うのは強さだよ!」




「よくわかんないだけど、強くなろうとしてるんだね!」




「ああ、そうだな」




 レベル上げって言ってもなー。


 あ!そうえば俺の能力って……




「システムコマンド、1レベルアップ!」




<レベル13に上がりました>




 こんなあっさりレベルアップかー……


 この能力やっぱりチートだなー。


 でも、あんまり使いたくないし……それに。




「システムコマンド、12レベルダウン」




<レベル1に下がりました>




 もしもあのテンセイシャに強いとばれたりでもしたら、


 俺の強さに合わせたモンスターを召喚する可能性が出てくるからな……。


 そんなことになったら普通の人じゃ倒せない、ほとんど不死身のモンスターになってしまうからな。




 俺たちはどんどんモンスターを倒していった。


 1ステージのエリアはゴブリンやスライムしかいなかった。


 そしてボスの部屋の扉前まで来た。




「やっとこれたな、レナ」




「そうだね!頑張って倒そうね!」




「おう!」




 俺は扉を開けた。




 1ステージのエリアの強さからしてゴブリンのボスとかスライムのボスなのかな?


 まあどんな相手でも倒すがな……。




 その扉の向こうに見えたのは、真っ黒の翼に体、誰でもわかる、ドラゴンだった。




 え?どんなどんな相手でもといったが、


 さすがにドラゴンだとは思わねえよ!




「アキ、どうするの?これ・・・」




「俺が指示を出す!そのことをしてくれ!」




「わかったよ!」




 えっと、まずドラゴンだからなー。


 俺の覚えたばかりのスキルを使うか・・・




「レナ!後ろに下がれ!」




「オッケー!」




「スキル!ドラゴンブレイク!」




 よし!当たった!




 するとドラゴンが暴れだしてまわりに翼を振り回した。




 これはレナを後ろに下げといてよかったー。


 あいつだけ攻撃をくらうところだったな。


 今のドラゴンの体力は、


 500万・・・え?で、でも、最初の体力が分からないが高いな・・・。




 ドラゴンの上に魔法陣が現れた。


 そしてその魔法陣から氷の塊が降ってきた。




「アキ!あれはヒョウド、氷属性の魔法だよ!」




 あいつは氷ドラゴンって感じか・・・


 なら炎の技が効くのか?




「レナ!スキルで火炎斬りをしてくれ!」




「オッケー!スキル!火炎斬り!」




 これで体力は280万か・・・なかなか効いたようだな。


 これなら俺のスキルと合わせたらいける!




「よし!一気に・・・」




 急にドラゴンからまた魔法陣ができた。




「アキ!あれは回復魔法だよ!回復されちゃう!」




 それはまずいな・・・


 回復の逆、毒か・・・あのスキル使うか。




「レナ、俺があいつを毒状態にする、そのあとに火炎斬りで一気に決めてくれ!」




「でもドラゴンの攻撃が来たら・・・」




「あいつは回復をしようとしている!毒の攻撃ならあまり最初はダメージは少ないし


 その攻撃を警戒しない、だから回復をやめないだろう、そのあとに一発ドーン!だ!」




「しょうがないなー・・よーし!頑張ろう!」




 すぐには回復はしない・・・。


 それでも30秒で終わらせよう。




「オブジェクトコマンド、ポイズンソードチェンジ!そして、スキル、5連斬り!いけーレナ!」




「分かってるよ!スキル、火炎斬り!」




 当たった!!これで・・・あれ?体力を見てみよう。


 残り体力1?まずい回復される!スピードを速く・・・


 もうあれ使うか・・・




「システムコマンド、スピードアップ!スキル!ドラゴンブレイク!」




 そうしてボスダンジョンの1ステージ目のボスを倒した。




 システムコマンドはあまり使いたくないな、やっぱり・・・




「それにしてもこれをあと4回、それにこれよりも強いボスか・・・」




「でもまだ攻略されてないところを倒してきてる、だから大丈夫だよ!アキ!」




 そうレナが言ってくれた。


 俺のすることはこの世界の勇者としてこの世界を攻略すること!


 こんなことであきらめてもいみないしな!




「よっしゃ!!次に行くぞレナ!」




「おーーー!!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る