第13話 我慢

私の中の私は、溜息をつきます。

私は我慢します。自己主張は我慢して我慢して、私ができる以上の気遣いを全てにおいて行います。

存在ごと消えることができない代わりに、私という個性を捨てて他者に尽くす。

それが、私ができる唯一のことです。

でも、それも間違えています。

私の中の私にしてみれば、私は全て間違えているのですから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私の中の私はいつも正しい 紺藤 香純 @21109123

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る