第91話L-1グランプリ4
通話から離脱し、後は後続チームの劇を楽しむだけとなった。うーんいい気分だぜ! 最高にハイってやつだ!
さぁ、この生きる放送事故、VTuber版江〇2:50と呼ばれる私を打倒する者は現れるのか、見ものですな。退屈させないでくれよ。
『よし! それじゃあ次のコンビに登場してもらおうか! 次のコンビは相馬有素ちゃんと祭屋光ちゃんの元気コンビだ!』
「やっほー! 祭りの光は人間ホイホイ、祭屋光でーっす!」
「全ての道は淡雪殿に通ずる、相馬有素なのであります!」
『ハイ自己紹介ありがとう! 今回もコンビで参加だしなんか最近二人仲いいよね?』
あ、確かにそれは私も最近同じことを思っていたかも。
なんか近頃になってこの二人でコラボしてることが結構散見されるようになったんだよね。
普段のテンションが近いからなのかな? 好みとか色々違いそうな二人だけど意外と良いコンビネーションを見せているようだ。
「はい! 外堀から埋めるために淡雪殿と近しい三期生を攻めていたところ、光殿と思いのほか話が盛り上がりまして今に至るのであります」
『わー動機が不純だぁ……』
「ふっふっふ、いつかは光が有素ちゃんの憧れの先輩ポジションになってしまうね」
「はっ、己惚れるのはやめるのでありますこのロリ巨乳」
「なんだとこらぁ! 光はロリじゃないぞ! ちゃんとお酒も飲めるんだぞ!!」
「失礼、合法ロリの間違いだったのであります」
「ロリの部分を訂正しなさーい!!」
この通りプロレスだってなんのそのといった感じだ。
私と聖様とかましろんとかの関係がそうだけど、こういうのって相手の信用がないと成立しないからね。仲が良い証拠なのだ。
有素ちゃんは私の狂信者過ぎて他のライバーとの関係構築が実は少し心配だったのだが、意外と社交派なのかもしれないな。
『でもこれだけ仲がいいとシュワちゃんが嫉妬しちゃうんじゃないかな~? ほら、きっと今もそのいちゃいちゃ見られてるよ~?』
「はっ!? ち、違うのであります淡雪殿! あれなのであります! 私にとって淡雪殿を正妻とするなら光殿はオナホールなのであります!」
訂正、何言ってんだこいつ。
「ん? オナホールって何?」
「自家発電装置であります」
「え、光って有素ちゃんにとって自家発電装置なの? どれだけの価値があるのかさっぱりなんだけど……」
『なるほど、有素ちゃんも下ネタ大好物な感じなんだね、流石シュワちゃんの影響を受けただけある。これは手のかかる子だ……』
コメント
:草
:先輩をオナホ扱いした後輩がいるってマ?
:それよりよっぽど酷いストゼロが三期生にいるからセーフ
:この二人はあほの子同士がじゃれてるみたいで面白いからすこ
:お互いなんにも理解できてなくてもノリで押し切ろうとするから会話が意味不明になるんだよなぁ
:意味不明過ぎて会話内容を考察する人が絶対現れるのホント草
『はい、そろそろ二人の意気込みと賞金の使いみちを教えてもらおうかな! テロップドーン!』
名前・祭屋光
大会の意気込み・全力で楽しむ!
優勝賞金で買いたいもの・PF5
名前・相馬有素
大会の意気込み・私より先に淡雪殿と組んでた聖殿をヤル
優勝賞金で買いたいもの・淡雪殿
うん、光ちゃんは見てて安心するなー。ほんわかするよ。有素ちゃんはちょっと校舎裏行こうか。
『こら有素ちゃん! 全世界の前で人身売買と先輩襲撃の予告をしないの!』
「襲撃はさておいて人身売買ではないのであります! まぁ淡雪殿の純真バイバイにはなってしまうかもしれませんがぐへへへへへ」
『ずっと口に哺乳瓶ぶち込んで喋れなくしておいてやろうか……光ちゃんはゲーム機か、光ちゃんらしいね!』
「えへへ、昔から好きだったゲームのリメイクが出てるんですよ! もう一度あの殺伐とした世界で鮮血溢るる泥臭く命がけの戦闘がしたい……」
『だめだ今のをまぁこの程度ならと思ってしまった。私はもう一般社会に帰れないかもしれない……』
コメント
:襲撃をさておくな ¥6000
<宇月聖>:ヤラレたらヤリ返す、聖様が可愛がってあげよう。淡雪君は私のベストローターだ、渡すわけにはいかないな
:強者の余裕、ワカラセ展開かな?
:ライブオンでは同僚をアダルトグッズで例えるのが流行ってるの?
:なるほど、最近たまに聞く小学校で渾名禁止はこれを防ぐためだったのか
『はいはいそろそろルーレット回すよー。気楽にいられるのも今のうちだけってことを教えてやる!』
さあさあ、このお題に命運がかかってると言っても過言ではないぞ、再び回転を始めた針が指したのは――
『勇者と魔王! 勇者と魔王ですよ! これはなかなか難しいのが来たんじゃないですか!!』
うわぁ一気に声色が楽し気になったなシオンママ……主催者側としては演者を振り回して楽しみたい欲求があるのだろう。まぁ一回目は私と聖様がダブルジャイアントスイングして逆に振り回してしまったが。
さてどうなるか――二人はどんな反応かな?
「これは光の得意分野来ちゃったね、貰ったな」
「ほう、根拠はあるのでありますか?」
「なんかかっこいいから!」
「そんなことだろうと思ったのであります。まぁ私は余裕ですけどね」
おお、威勢がいいな、見た限りではなにかやってくれそうだ。良きかな良きかな。
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