第90話L-1グランプリ3
シオンママに急かされたので、コンビニの商品選びから会計シーンに移行する。
このままでは制限時間の3分間を商品選びだけに使ってしまいそうだったので、優勝を狙うためにはこれはこれでありがたや。
「それじゃあこれらの会計お願いします」
『さぁさぁ、シーンは変わりましてシュワちゃんが選んだ商品をレジに置きました!』
「承知した、一緒にレジ横のホットスナックなんてどうだい? 聖様のおすすめは肉まん二つにフランクフルト一本のふたなりセットだよ」
『セクハラで捕まってしまえ』
「ガング〇たまごちゃんフェチなんでおでんの玉子ください」
『この世から出禁になってしまえ』
コメント
:ごめん耳が腐ったかもしれん、今ガング〇たまごちゃんフェチって言わなかった?
:むしろ腐っていてほしかった程の罪深い性癖を聞いてしまった
:特殊性癖過ぎて遺伝子が困惑してそう
:聖様の渾身のボケをそれを上回るボケで対抗するのやめろwww
:進行役にツッコミを丸投げしてるのほんと草
「さて、おでんはこれでいいとして、淡雪君は他に何を買ったのかな?」
「まずはストッキングですね、伝線したりで替えのものが少なくなってきたので」
「こっ、ここで装備していくかい? はぁ……はぁ……ごくり」
「RPGの防具屋の物まねお上手ですね」
『防具屋がとんでもない風評被害を受けてる気がするよ……全ファンタジーの防具屋さんごめんなさい!』
「それにしてもさっきの性欲9・8割発言からストッキング無いかなーとか思ってたから、置いてあって安心しましたよ」
「何を言ってるんだい? ストッキングは性欲区分だよ?」
「ああ、だからスクール水着の隣に置いてあったんですか。ニッチ層の取り込みも万全ですね」
『助けて、謝罪対象が増えていく……』
「さて、次は何を買ったんだい淡雪君?」
ふむふむ、なるほど、こういう流れで残り時間を押し切る感じか、OKOK完璧に理解したぞ聖様。
そうだな、次は……
「次はストゼロですね。もうストゼロって入力したら検索予測にシュワちゃんって出てくるくらいですし、買わない方が不思議かと」
「こ、ここで装備していくかい? はぁ……はぁ……ごくり」
『え? 装備ってどこに!? 人体にストゼロを装備することは想定されていないんだよ! 後なぜ興奮してる!?』
「え、いっ、いいんですか? それじゃあちょっと試しに装備しちゃおっかな、えへへ」
『ねぇなんで会話成立してるの? もしかしてママの方がおかしいの?』
「せっかくだしさっきのストッキングもここで装備してしまおう! なぁ淡雪君!」
「いいですね! なんかそうなると新装備を楽しみたいのに今の装備が邪魔な気がしてきました。ちょっとストゼロとストッキング以外装備外しますね」
「あはぁ~いいよこれ! 今の君ならパリコレだって出場しても注目の的さ!」
「ちょっとフランス行きの飛行機予約してくる」
『待って! このままだと全裸にストッキングとストゼロを装備しただけの変態がランウェイにこんにちはすることになるからストップ! 日本の恥だよ!』
「ねぇ聖様、今日本の恥部ってどこかから聞こえませんでした?」
「確かに、そんなに褒められると照れてしまうな。今度からコンビ名をライブオン日本恥部に改名しようか?」
「なんか日本恥部って日本支部みたいに聞こえてかっこいいですね! ライブオンもグローバル化ですな。まぁパリでグローバル化したのは私の恥部なんですがな! はっはっは!!」
『もうこの子たちの飼育キット誰か作ってくれないかな』
コメント
:なんだこれ(歓喜)¥2000
:防具屋「使用済みの防具は元値より高く買い取るよ(ニチャア)」
:これが今話題のランウェイで笑われてですか
:パリコレなら一周回って最先端ファッション扱いされそう
:もうほんとこいつら最高やな
:これが即興劇ってマジ? 阿吽の呼吸かよ
:即興劇というよりコントになってるやん笑
:ストゼロを装備(哲学)
ピピピピッ! ピピピピッ!
『は、はーい! 三分間経過したのでここまで! 疲れた……なんで私の方が地獄見せられてるんだろう……』
時間終了を告げるアラームが鳴り響き、私たちの出番はここで終了した。
もっと時間があれば更に盛り上げられそうだったけど、それでも結構いい線いったんじゃないかな? 結構コメントが勢いよく流れてた気がする。
『二人ともお疲れー。一人ずつ感想を聞こうかな。まずは聖様からどうぞ』
「そうだな、劇を演じてる感じがほとんどなくて自然体でいけたと思う。淡雪君と私の思考相性の良さが為せる業なんじゃないかな。きっと体の相性も良いと思う」
『最後の発言は無視するとして、次はシュワちゃんどうぞ』
「最後が気持ちよかった」
『次はシュワちゃんどうぞ!』
「ごめんなさい。まともな感想としては手ごたえを感じましたよ。賞金楽しみにしてますね」
『おおっと最後にきっちり後続コンビへの煽りも入れたところで、そろそろお二人には観戦に戻ってもらうね! 以上放送事故ンビでした! 皆拍手で讃えてあげて!』
「「ありがとうございました!」」
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