第13話 別の男と

十三 《別の男と》



悪いが、あらすじ説明をしている暇は無い!

ヒナが誰か一人と買い物したいそうだ。


ならば!


「俺が一緒に行こう!」


「いや、オイラが行こう!乙女心分かるよ〜」


「いーや、俺が行こう! さぁ、ゼクサスと行くって言おうぜ!」


俺達はヒナとのデート券に必死。俺達が、自分の方が良いだの色々言いあっていると、


「私はねぇ、ヒナちゃんのことが心配だから、護衛もできる人がいいと思う。つまりーゼクサス」


ローズが仲裁に入った。俺とハーツが自分も護衛できるし。と言おうとしたとき、


「ローズに賛成。ゼクサス一緒に行こうよ」


ヒナが首を傾けて、可愛らしくゼクサスを指名する。


「わ、わわわ、分かった、一緒に行こうな! 」


あまりにもヒナが可愛くてゼクサスは上手く返事が出来ない。二人は楽しそうに街中へ消えていった。


その後、俺達余り物チームで買い物に行ったが、俺はヒナとゼクサスが気になってしょうがない。

別にヒナが安全なら良いけど、好きな女の子が自分以外の男と一緒にいるのは凄くモヤモヤする。


何なんだこの気持ちは?


変な気持ちを抱いたまま、俺は買い物を続けた。


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