第11話 かっこ悪い昔話
俺の問いに答えるために、ゼクサスはかっこ悪い昔話をしてくれた。
「仕方ねぇんだよ。ギルドが、冒険者がかっけぇって思っちまったんだから。俺は小さい頃に森で迷子になって、泣いていた時にイシェルヒィードが寄り添うように現れたんだ。ふとその剣を握りたくなって、握ったんだ。すると剣のオーラが俺の体を覆って山を下りだした。それで俺は家に帰ることが出来たんだ。俺は一生この魔剣 イシェルヒィードを大切にしよう。そう思った。それでこのイシェルヒィードと冒険したくなった。ただそれだけの理由さ。どうだ、かっこ悪ぃだろ」
ゼクサスは笑いながらそう言った。
「かっこよくもねぇし、かっこ悪くもねぇよ」
俺のナイスなフォローに、ゼクサスは、
「は? かっこ悪いだろ。お前大丈夫か?」
よし、ゼクサスの声は聞こえなかったっていう事で話を変えよう。
「魔剣ってかっけぇ! 意思があんのかー。いいなぁ 」
「そうだろう? 明日、魔聖おばばに会えたら帰りにシュウの剣でも買いに行くか!」
「マジで? ありがとな」
窓から見える景色は最高だった。
この街は地下にあるけど、地上に空いた穴から木漏れ日のように月明かりが降りそそぐ。美しい景色だった。
てか、作者の野郎何してやがる。
話が短すぎるだろ!
読者の方々すみませんね、うちの作者が。
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