(二)‐12
「扇町班長!」と大川が無線を飛ばした。すぐに「今調査中だ」とだけ応答があった。
浅野と大川はその場で動けなかった。海ほたるの現場がどうなったかは、画面の砂嵐を見た瞬間に概ね想像がついたからだ。
すると無線が入った。鶴見と呼ばれた男性の声だった。爆発の影響でトンネルの天井が崩壊しかかっており、天井から海水が流入してきているという。さらに川崎陸曹は爆発の衝撃波で転倒し脳しんとうを起こしたとのことだった。そのため鶴見は川崎陸曹をトラックに回収して海ほたるのPAパーキングエリアへ待避中している途中であった。
(続く)
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