(二)‐13

 浅野は、二人が無事なことに大きく安堵のため息を吐いた。続けて「よし、俺たちもいくぞ」と大川は立ち上がった。

 今度は新町が「信管を抜かなければダメだな」と不発弾処理のエキスパートらしい言い回しで爆弾の解体を提案した。特にベイブリッジの爆弾は梁の上にあり、その両側は床がなく海へ落ちてしまうような場所であった。そのまま爆弾を落としてしまうと言う提案も先にしていたが、橋にダメージを出すため扇町班長にすでに却下されていた。


(続く)

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