(二)‐11
いよいよアームはその円筒に近づいた。爆弾が耐爆容器に半分引っかかるくらいのところで、突然、白い箱がアームの先のハンドから半分ずれた。そしてハンドから抜け落ちると、耐爆容器の縁の部分にぶつかり、容器の外へ落ち、モニターの画面外へ消えた。次の瞬間、浅野と大川が見ているモニターの左上の画面が砂嵐になった。
「川崎! 鶴見! 大丈夫か、返事をしろ!」
PCが何度も何度も繰り返し新町の声で叫んだ。あまりに声が大きく、音声は音割れしていた。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます