12話 トラップ!
落とし穴を超えて何度先を急ぐと8メートルくらいある壁が見えてきた。
「ばかだよなーこんなの簡単に飛べるっての」
「だなー」
軽々乗り越える。
「リズの親見つけたらどうするだ?」
「んー、吸収出来たらな…なんて思ってたんだけど多分無理だろうね。警備が多すぎて」
「そうなのか」
「正直今は思いつかない。状況みたら打開策生まれるかもしれないけど」
2匹は先に進む。その先にあったのは扉を開くタイプの丸罰クイズだった。
……これ作ったやつ頭いいのか悪いのか分からなくなってきた。
「なんだこれ?」
「丸罰クイズって言って、正しいか正しくないかを当てるゲームだ。」
「簡単じゃないか」
「まぁそうなんだよな…」
というのも、スライムはその軟体故に隙間から触手を伸ばして先の状況を確認できる。つまり、答える必要も無いわけだ。
「まぁでも、問題は一応見とくか」
「なんて書いてんだ?」
「王様は痔である。まるかばつか…」
なんて問題出してんだよ。
「痔ってなんだ?」
「動物にもできるのか? わかんないけど人間の尻の辺りにできる痛いやつだよ。スラスケには想像つかないだろうね」
「まったくわかんねえ」
だろうな…。ていうかこれ丸にして正解してものちのち王様から殺されるんじゃないか?そんなことを思いながら中を覗く。
丸の方には…また丸罰クイズか。で、罰の方にも…こっちも丸罰クイズかよ。どっちにしろ罰ゲームないじゃないか。
「じゃあ、あえて罰の方に行こうか」
「こっちか?」
スラスケが丸の方へ入ってしまった。扉も完全閉まってしまう。
「そっちは丸だ!バカ野郎!」
………扉の隙間からスラスケが出てきた。
「なんもなかったぞ」
いや、出れるんだけどもね…もし何かあったらまずいじゃん?
「だろうな…確認したし」
「んじゃ、行くか」
「だな」
罰の扉へと進む。入った後に扉を開こうとしてみるが開かなかった。まぁ隙間から抜けられるわけなんですけれども。てなわけで、次のクイズを読む。
「なんて書いてんだ?」
「王女はパッドを入れている。まるかばつか」
これ考えたやつ絶対王族に恨み持ってるだろ…どういうつもりだ。それか自分たちに都合のいい選択をした奴にはご褒美とかあるのか…? ていうか人間用がこれなら魔物用が余計気になるわ。
「パッドってなんだ?」
「胸を大きく見せようとするやつだよ」
「ふーんわかんねえ」
「いずれ分かるだろ…」
スラスケが人間の女の子になったらどんな感じなんだろうなー
………いかがわしいことは考えておりませんよ?
とりあえず扉の先を確認する。元の道の4分の1の幅になっている。特に何も無く、その先にまた扉があるだけだ。
「それで…じゃあ、罰にしとこうか。何番目の王女を言ってんのかわかんないし、この前みた王女だったら確実に罰だし。」
「お前が言うなら罰だな」
「よし、行こう」
「おう」
2匹は奥へと進む…
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