第23話 冒険者を見守るの会・第二弾
4人の冒険者は、すっかり
「詰んだだろあいつら」
確かに、集まってきた奴らは
「おい、あそこに1匹だけ他と違うやつがいるぞ」
あれは……
「あれが
「まずそうですね……」
「何言ってんだ? 美味いだろ」
リズはそういうこと言ってんじゃないぞスラスケ。
「食べたらの話をしてるんじゃないぞ。」
てか、味感じないだろ………スライムは感じてるのか?
あっ、冒険者の1人が
重装備している戦士が軽々と宙を舞った。
「うわぁ、すごいな」
「でかいからなー。それにステータスも高いし」
「あと3人ですね……」
ていうかさ、なんで『仲間を呼ぶ』のスキルの対策知ってたのに戦士4人で来ちゃってるわけ? アホなのか? 君たちアホなのか? 考えたらわかるじゃん。なんか縛りでもしてんの?
まぁそんなことは置いといて。人間が殺されるとこ見るのはちょっと……あれだな。
「あのさ……僕が助けたいって言ったら変かな?」
「なんだ? 人の道選択したから人になっちまったのか?」
そんなわけないだろ。この姿見ろ。どっからどう見てもTHEスライムだろ。
「私はお任せします。正直私を連れ去った人間は憎いですが、それ以上にスラオさん達を尊敬しているので!」
スラスケは論外だとして、リズはなんていい子なんだ……。でも、そんな慕われるようなことしたかな? まぁいいか。
「スラスケ、いいか?」
「仕方ないなー。いいぞ」
「リズは、ここで待っててよ。僕達だけで行ってくるから」
「はい! 頑張ってくださいね」
リズはその場に待機してもらい、僕とスラスケでこっそりとステージ付近まで近づく。ある程度リズから離れたところで速攻ステータスの確認を行った。
種族『キングボア』
Lv56 ♂ ドンメル
進化まで後Lv--
HP: 873/2084 MP: 137/328
攻撃力: 387
守備力: 416
素早さ: 296
魔法耐性: 39
スキル 突進 噛み付く 頭突き 地ならし 仲間を呼ぶ
個体特性 最終進化 森の守神
ステータスは前と変わってないみたいだ。ドンメルって名前だったんだな。前は遠かったからあんまり確認できなかったけど。
「スラスケ、ステータスは前と変わってないみたいだ」
「なら行けるな」
「一応スラスケのステータスも確認しとくから」
「おう」
「あ、ステータス閲覧できるのはリズには一応内緒にしといて」
「なんでだ?」
「なんでも」
「任せろ」
大雑把な性格で助かる。余計な深堀してこなのがいいよなー。高校に居たら男友達が多いタイプだわ。多分。
種族『魔スライム』
Lv1 ♀︎ スラスケ
進化まで後Lv59
HP: 677 MP: 731
攻撃力: 371
守備力: 502
素早さ: 418
魔法耐性: 538
魔力: 592
特技 転写
スキル たいあたり 毒霧 硬化 魔力操作
個体特性 無し
特殊技能 無限成長
よくよく考えてみたら今何回目の進化だっけ? 5? 6? あの
スキルが『魔力操作』に変化してる。しかも名前が『魔スライム』だし。ツッコミどころが多すぎるだろ。魔法特化型か? と思って他のステータス見てみれば守備力は耐久型である
魔力操作は、以前人間の女の子が持っていた魔法スキル『自然魔法』の完全上位互換だ。何ができるかと言うと、普通の、火の魔法とか、水の魔法とかをスキルとして使うよりは魔力消費が激しいけど、全属性使える+魔法融合っていう別の属性の魔法を合体させたりできる。
このスキルは一応上位互換とされているが、魔力消費が激しすぎてゴミスキルの扱いを受けていた。魔力量が多い者であれば使いこせるのだが、大抵の人間はそんなに魔力持っているはずもない。
もし、魔力が無尽蔵にある奴がそのスキルを手に入れたら……? そう、その名の通り『無敵』だ。つまり、このスキルはスライムに超絶相性抜群ということになる。ほとんどのスライムはMP最大値が低すぎて使いこなすことは不可能だが、スラスケは違う。
「お前……いつからそんなぶっ壊れ性能になったんだよ。」
「また俺とお前の格の差が拡がったな!」
「うるせ。僕のおかげだろ」
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