第9話
ある日、いつものように昼休み
屋上で、紙飛行機を飛ばすソラシドを見ていると
いつまで経っても、チャイムが鳴らないことに気がついた
「時間が進まないようにしたから」って
ソラシドは、どうやら天使にそんなお願いしたらしい
まぁ、そんなこともあるさとぼくは思った
けれどソラシドが、どうしてそんな願いを捧げたのか
ぼくにはなんだか、よく分からない
「ねぇ、君は将来なにになるか、決めた?」
と、突然ソラシドが
将来なんて考えたことも無かったので
ぼくの答えに、ソラシドは
小さくて綺麗なため息を吐いた
「じゃあ私と同じだ」
そう呟くと、ソラシドはまた
ひとつひとつ、丁寧に紙飛行機を折りはじめる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます