第7話

 そんな日々がずっと続くんだろうなぁと思っていたら


 僕たちは、あっという間に高校生になっていて


 ソラシドは、なんというか


 大人しくなった、とでも言えばいいのか


 テストはいつも平均点で


 体育の授業は適当にサボって


 特別にもてはやされることも無ければ


 他人にうやまれることも無く


 ましてや、恨まれることなど無い


 まるで中学時代とは真逆の生き方に


 ぼくは、少なからず驚かされた


 ソラシドはいつもぼんやりと


 窓の外を眺めながら、退屈な毎日を過ごすだけの


 どこにでもいるような、ありふれた女の子になった


 きっとそれは、彼女にとっていいことなのだろうと思う




 ただ、ソラシドは以前のように笑わなくなってしまった

 

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