(四)

 桂瀬親子は後で俺に話がしたいということだった。一度どこかに行ってもらい、後ほど俺と会うことになった。

 火葬場で無事に父は火葬された。父の遺骨を骨壺に収めるときには、母は別室で待ってもらっていた。

 そして自宅へ戻る際には妹に骨壺を預けた。狂乱状態だった母は、骨壺と化した父の姿を見て泣き崩れてしまった。何とか車に乗せて自宅に戻っていった。俺は途中、川居駅で降ろしてもらった。

 駅の北口にある小さい昔ながらの喫茶店「純喫茶 長戸呂」で、俺は桂瀬親子と会った。俺からも聞きたいことがあった。


(続く)

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