ふたつめの金曜日

ヨースケ

第1話

こんなはずじゃなかった。

直之なおゆきは夜の街を歩きながらふと、

心のなかで呟いた。


ここ1ヶ月、仕事にしろプライベイトにしろ上手くいかない。なんとなく落ち着かなく頭がぐるぐるする日々を抱えていた。


そのまま何処へいくともなく歩いていると、ふと

「お兄さん、何処へいくの?」と

高い声で話しかけられた。その声はどこか幼く声変わりもしてないような少年のようだった。時刻は13:00を回っているというのに笑顔で話しかける少年。何処か異国情緒あるれる格好である。


「…いや、どこってこともないんだけどね

それより君はこんな時間に何してるの?」


少年は「ここで靴磨きしね働いてるんだ」と笑顔で答えた。「手伝いかい」少年を労りながら直之はそう答えた。


「いや、違うよ。僕がやってるのさ。」

「へぇ、君一人で。じゃぁおじさんもやっててもらおうかな」

少年は待ってましたと道具を出しながら こっちこっち、とする。


「おじさん、外仕事なんですね。ご苦労様です」と少年は言う。

「ありがとう。君はなんていう名前なんだい?」

すると少年は「なると」と答えた。


少年は靴を磨きながら「相当疲れてますね」

直之も疲れているから思わず「最近、いろいろあってね」 と答える


するとなるとは

「これは僕のプレゼントです。」

というと、ポケットから

小さなキラキラ光るものを差し出した


次の瞬間

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ふたつめの金曜日 ヨースケ @l-yoh10

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