第10話
「レベルアップしました」
お、レベルアップしましたわ。レベルアップすると、確かSPがもらえるんでしたわね。そして、これを使って自分が強化できる、そうお姉さまが言ってましたわ。
というわけで早速、SPを使っていきましょう。
あら、SPが合計で35もありますね。私ったら結構溜め込んでしまっていたみたいですわ。こういうのは溜めるんじゃなくてしっかりと使った方がいいですわね。
お金でもそうですけど、獲得したものを元手に再投資した方がより大きくなれますものね。まあ、それは不可逆なものですからミスしたら大変ですけど、そのためにしっかり吟味するんですわ!
まあ、ここはゲームの世界ですからやり直しもできそうですし、ここは思い切って使ってみるのもアリですわね。
ですがあくまでも慎重に考えましょう。まずSTRはstrengthで強さですわね。私は魔法使いですし、何より女ですから力強さは要りませんわ。よって、ここにはSPは割きません。
同様にVIT、vitalityにも全く振りませんわ。魔法使いですから遠くから攻撃して、相手の攻撃に当たらなければいいんですのよ。
そうなってくると、魔法の攻撃力を上げる為のINT、intelligenceと相手の攻撃を避ける為のAGI、agilityは是非とも上げておきたいところですわね。
DEXは確か、dexterityで器用さでしたから上げておいて損はないですわね。いくら攻撃力が高くても相手に当たらなければ意味はありませんものね。
そして最後のLUK、luckは幸運ですわね。運も良い分には良いことしかありませんから、上げておきましょう。最後に女神様が微笑んでさえくれればいいのですから、これは地道に上げていくべきですわね。
「よし、完成しましたわっ!」
▪︎イチゴ Lv.8
職業:魔法使い
HP 120/120
MP 200/200
STR:1
INT:35
AGI:20
DEX:20
VIT:1
LUK:10
スキル:【水魔法】【俊足】
称号:《ホーンラビットの天敵》
SP:0
最終的にはこんな感じですわね。最初にゲームを始めた時以来、久しぶりにステータスのことを考えましたが、結局考え方は変わっていませんでしたわね。
なら、このままの流れで割り振っていけば問題はなさそうですわ。
これからはこの調子でレベルを上げつつ、何か称号やスキルが欲しいところですわね。でも、お姉さまが言ってたギルド、というものにも興味がありますわ。
まず先に、そちらから行くことにしましょうか。ギルドとはどんな場所なのか、非常に楽しみですわ!
——————————————————
あれ、主人公と酷い差だな……
でも、この時はまだ主人公はゲームを始めてもいないから大丈夫だよね、きっと……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます