第7話
気がつくと、またあの広場にやってきていましたわ。相変わらず現実となんら変わりのない素晴らしいクオリティですわね。
今日は、お姉さまと一緒じゃなくて、一人でレベル上げをするんですわ。あと、この世界の探索も少ししてみたいんですの。お姉さまがいると緊張してしまうし、お姉さまに私の意識のほとんどを割かれますから、こういった一人の時間になるべく見て回りたいですわね。
まずはレベル上げですわね。森に行ってウサギを倒しましょう。前回までで魔法一撃で倒せるようになっているはずですから、相当効率は上がると思いますわ。
「【水魔法】、ウォーターボール、ですわ!」
ふぅ、ちゃんと倒せましたわね。この調子で行きますわよ。一日一レベルを目標に上げていきましょう。塵も積もれば山となる、ですわ。頑張るんですわ!
❇︎
「レベルアップしました」
「はぁー、疲れましたわー」
ずっとウサギちゃんを水魔法で倒し続けていましたわ。ずっとウォーターボールを使っていたんですが、途中からウォーターランスというものを使えるようになってからは、更にサクサク倒せるようになりましたわ。
一撃で倒せるのは変わりませんけど、ランスというだけあって、攻撃が貫通しますの。それを生かしてウサギちゃんたちをまとめて攻撃できるように引き付けてから攻撃したんですわ。
少し頭を使わされましたけど、それも含めて楽しかったですわ。ただ、少し疲れましたわね。もう、レベルアップもしましたから少し休憩いたしましょう。なんか甘いものでも食べたい気分ですわ。街の探索ついでに美味しそうなものが売っていないかみてみましょう。
街に戻ってみますと、かなりの活気に溢れていましたわ。今までは森に直行していましたからなんか新鮮ですわね。こんなに人の活力というかエネルギーを感じれるなんて素晴らしすぎますわ! 現実世界でもなかなかみない光景ですわよ。
そんな中街を散歩していますと、私は衝撃的なものを見つけてしまいましたわ。
「苺飴!! ですわっ!」
そう、私の目の前には苺があったのです。それは路傍で開かれていた屋台に置いてあるものでしたわ。私の大好きな苺に、黄金に煌く飴が綺麗にコーティングされていて、まるでお姫様がドレスでも着ているようですわ!
私は考えるまもなく口に出していましたの。
「おじさま! この苺ちゃんを一つください、ですわ!」
「はははっ! おじさまか! さては嬢ちゃん育ちのいいとこの娘さんだな? そんな嬢ちゃんに買ってもらえるなんて光栄だな! 一本おまけしといてやるよ! よし、毎度あり!」
なんて素敵な紳士なんでしょう。苺を売っているだけでなくて、サービスまでしてくださるなんて、素晴らしすぎますわ!
では、早速いただきましょう。
「いただきますっ、ですわ」
私は何も考えずにかぶりつきましたの。すると、パリッとした食感から広がる、苺の酸味、そしてその中でもほのかに味わえる苺の甘み、その全てが調和して、見事なハーモニーを奏でています。
控えめに言って、最高すぎますわ!
「はぁ、幸せですわぁー」
気づいたらなくなっていた苺飴を見て私は、もう一本買うか真剣に悩みましたわ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
どこか少しでも面白いと感じていただけたら、☆を押していただければめちゃくちゃ嬉しいです!!飛んで喜びます!!フォロー等も待ってます!!
どうかよろしくお願いしますm(_ _)m
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます