死にたがりが逝く！〜イチゴ奮闘記〜

第6話

「今日も一日頑張るですわっ！」

　今日は平日ですから、学校ですわね。私はいつも六時に起きて身支度を始めますの。だいたいいつも朝起きて、お手洗い、洗顔、歯磨き、そしてご飯の順ですわ。朝は基本的に和食と洋食が交互にありまして、昨日は御御御付けと卵焼きと白ごはんに鯖の塩焼きでしたから、今日は洋食ですわね。

「あら！」

　今日はなんと私の好きなエッグベネディクトですわ！　お母さまが作ってくださる手料理は本当に絶品でして、お店にも出せるレベルですわ。卵もナイフで切り開くと、とろーり黄身が溢れでて、それをベーコンに絡めて食べるのが至福ですの！　今日は何かいいことがあるかも？　ですわね。

　朝ごはんを食べ終わったら次は次は決まって読書の時間ですわ。これは小さい頃にお姉さまと一緒にしている頃からの習慣ですの。三十分だけですけど、とても楽しいですわ。どうしても続きが気になる時は、学校に持っていって読み進めることもありますわね。テストの期間中はこの時間にきのう学習した範囲の復習をしていますわ。

　これをするだけで充実な一日が送れますから、是非してみることをお勧めしますわ！

　そして、朝の読書タイムが終わりましたら次はいよいよお着替えタイムですね。この時間までは寝巻きですので学校の制服に着替えますわ。そして、着替えるついでに、寝癖が立っている場合はこの時に直しますの。

　学校の日はだいたい後ろ結びですわね。これが一番楽ですの。お洒落をする時はもうっちょっと頑張りますわよ？

　着替えが終わったらいよいよ学校に登校ですわ。基本的に歩いて約二十分くらいですわね、日常生活ではほぼ運動をしませんから、貴重な運動ですわ。ただ、雨の日は、使用人が学校まで送ってくださるので運動の時間が短くなりますの。

　まあ、お母さまの言いつけですのでしっかり守らないと、ですわ。午前中が晴れで午後が雨でも迎えにきてくださいますから、本当にありがたいですわ。

　ですがちょっぴり雨の中傘を差して歩いてみたいと思うこともありますわ。こんなことを言ったらお母さまから小言を言われますから、もちろん内緒ですわよ？　今日は晴れですから、楽しく歩いて登校いたしましょう。

　学校に着くと、教室に向かいますわ。私は二年A組ですから、靴箱からは一番遠い教室にありますの。クラスの人数は四十名で私は右から二列目の前から三番目ですわ。

　その席に着いて、鞄を机の横にかけると、毎日同じ出来事がありますの。

「おはー、苺ー。今日もぴったりだねー、あははー。あ、そう言えばお姉ちゃんとのデートどうだった？」

　そうですの、いつも友達が私に喋りかけてくれるんですわ。気のおけない友達で、とっても仲がいいんですわ。今日も先週話したお姉さまとのデートの話を

聞いてきてくれるあたり、流石ですわね。

　友達との楽しい会話が終わるのは、先生が教室に訪れた時ですわ。そして、ホームルームが始まって、授業の時間になりますわ。授業はしっかり聞いていますのよ？　テストでいい点を取流には日々の積重ねが重要なんですわよ。

　たまにその友達からノート見せてと言われることありますの。その子は部活をしてて大変ですから、ちゃんと見せてあげますわ。

　授業が終わって、昼時になるとお弁当の時間ですわ。いつでも美味しいお母さまの料理を食べて英気を養うんですわ。

　そして午後の授業がありまして、ホームルーム、帰宅、という流れですわね。私は部活には所属しておらず、友達は部活ですのでここでお別れですわね。

「じゃーねー苺ー、また明日ー」

「また明日、ですわっ」

「ただいまーですわー」

　そうして家に帰ってきてからは、いつもは読書したり、お勉強したり、お菓子を作ったりしますの。ただ、今日から、正確には先週から私には趣味、というか使命が誕生したんですの。

　それがゲームですわ！

　お姉さまから誘われて、気づいたら始めてしまっていたゲームなんですけど、これがとても面白いんですの！　気づいたら私も一日でハマってしまっていましたわ！　やはりお姉さまがしているものにはハズレがありませんわね。

　というわけで今日も元気に楽しくやっていきますわ。

「ゲームスタート！　ですわっ」

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