第4話
ーーースキル【水魔法】を獲得しました。
【水魔法】‥水魔法を使用可能。熟練度に応じて使用可能技増加。
「お、お姉さま何かきましたわ!?」
「ふふふっ、それがスキルを獲得したっていう証拠よ。それで頭に思い浮かべるか、名前を言ったらスキルが使えるの。ただ、魔法だけは少し特殊でね、技名まで言わなきゃ発動されないの、だからイチゴの場合だと、水魔法、ウォーターボール! って感じね。……本当は技名だけでいいんだけどね」
「ん? お姉さまなんて言ったんですの? ごめんなさい、聞こえませんでしたわ……」
「あ、ごめんなさいね、独り言よ? ふふふっ、気にしないで! それよりも早速魔法を撃ってみましょうよ!」
「わ、分かりましたですわ! 【水魔法】、ウォーターボール!」
「……あら、本当に可愛いわね」
また、お姉さまは独り言を言ったみたいですわ。流石に独り言をいちいち聞くのはマナー違反ですわ! で、ですが流石にちょっと気になりますわ。
「よし、これで第一関門突破よ! もうイチゴは一人でモンスターを倒せるようになったわ。でも、あまり強すぎるモンスターは倒せないだろうから、先ずはホーンラビットをメインに倒してみよう。私は少し休んでおくから、一人で頑張ってね?」
「えっ……はい! 頑張りますわ!」
もうちょっとだけお姉さまと一緒に過ごしたかったのですが、お姉さまは私が独占していい人ではありませんの。だから、ここは心を鬼にして甘えたい気持ちを抑えますわ。
その代わり、またお姉さまに会えた時に褒めてもらえるように、お姉さまに言われたことを精一杯頑張りますわ!
「じゃあ、また後でね、イチゴ」
「はい! ですわっ!」
よし、お姉さまをあっと言わせて、褒められる為に頑張りますわよ! 先ずはホーンラビットを倒しましょう。
「あっ!」
いましたわ! 頭から角が生えたウサギがいましたわ! この子を倒せばいいんですわね。うん、確かにモンスターというだけあって以前現実で見たウサギよりは可愛いくないですわね。早速倒しちゃいますわ。
「【水魔法】、ウォーターボール!」
「ギャンッ!」
しっかり攻撃できているようですわ。この調子ですわね!
「【水魔法】、ウォーターボール!」
「ギャイーン!」
やりましたわ! 記念すべき一体目を倒すことができましたわ! 意外と楽ちんに倒せましたわね、この調子でどんどん倒していきますわ!
ーーー称号《ホーンラビットの天敵》を獲得しました。
《ホーンラビットの天敵》‥ホーンラビットを一定数以上倒す。スキル【俊足】を取得する。
あら、何かを手に入れましたわ。まあ、いいですわ。もっともっとウサギを倒しまくりましょう。お姉さまと次に会う時までにはもっと強くなりますの。
「【水魔法】、ウォーターボール」
もう何体倒したのでしょう、かなり倒したと思いますわ。お姉さまの基準が分からない以上、下回ることは絶対にないとして、その基準を上回りたいんですの。ただ、今日はもう疲れましたから、あと一体倒したら今日はもう終わりましょう。
「あ、いましたわ。【水魔法】、ウォーターボール」
もう、一発で倒せるようになりましたわね。これくらい強くなれば十分でしょう?
「レベルアップしました」
お、ちょうどきりよくレベルアップしましたわね。これで今日は終わりましょう。初日にしてはなかなかの成果だと思いますわ。明日からも頑張りますわ!
「ログアウトする……ですわ」
私がそう操作すると、体が泡に包まれ、立っているのか宙に浮いているのか、はたまた寝ているのか分からなくなって、気づいたら部屋のベッドで横になっていましたわ。これでログアウト完了のようですわね。
「ふぅ、」
初めてですから何か疲れましたわね。肉体的には何も変わっていないはずですのに、不思議な感じですわ。
もうすぐご飯の時間ですわね。リビングにいきましょう。私がリビングに行こうとすると、
「あ、イチゴ! 今ログアウトした所? 結構長いことしたようね。どう? 楽しかった?」
「はい! とっても楽しかったですわ!」
「そう、それはよかったわ。所で明日のこと何だけど、イチゴ暇?」
「明日は暇ですわ!」
お姉さまから予定を聞かれることなんて滅多にないですわ! それにお姉さまからのお誘いがもしあればどんなに予定が詰まっててもいきますのよ!
「あら、良かった。明日私も暇だから久しぶりに二人きりでデートでもしたいなと思ったのよ。どうかしら?」
「で、で、で、デート……ですの?」
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