第15話

次の日、私はワクワクして学校へ向かった。


(早く休み時間にならないかな?)


早くみんなとドッジボールをやりたかった。


午前の授業が終わり、給食が終われば少し長い休み時間になる。


私はいつもより急いで給食を食べた。

今日はカレーライスだった。


いつもなら、じっくり味わって食べるのだけど、今日は早く校庭に行きたかった。


少しでも長く、休み時間を使いたかったから。


カレーにサラダ。

りんご2個に牛乳という献立だった。


牛乳は、瓶に入った牛乳。

蓋を取るのが少し難しい。


今日に限って牛乳の蓋が上手く取れなくてイライラしてしまった。


「今日はカレーのおかわりがあるよ!いる人!」と先生がみんなにおかわりを促した。


男子全員が手を上げた。

女子も数人手を上げた。


私は今日はやめておいた。

おかわりをすると休み時間まで給食を食べる可能性があったからだ。


なんとか、残さずに食べ終わった。


学校全体の無言のルール。


給食は残してはいけない。

好き嫌いせずに全て食べる。

食事時間内に食べ終えなければ休み時間も食べ続ける。


が、あった。


今思うと子供には恐ろしいルールだ。


給食を食べ終えた人は使った食器を種類ごとに重ねる。


ここでも、クラスのみんなと協力すること。


片付けの整理整頓を学べた。


学校でのお手伝いということだ。


さて、楽しみに待っていた休み時間だ!


私はドッジボールをする友達達と校庭に向かった。

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優しいおしごと。 鈴木 トモヒロ @tomoche

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