第5話

帰宅した。


ベットに横になり、受け取った手紙を読んでいる。

内容は、さくらさんの家で聞いた通りの内容だった。


≪○○くん、もうじき・・・正確には、後一ヶ月後に、この町を巨大地震が襲うの。

それにより、大勢の犠牲者が残念ながら、出てしまう。


人間は、実際に起きないと、結局は動かない。


私たちは、死者の魂をあの世へと誘うのが仕事。


その選別に来たの≫


おおむね、その通り。


災害は、忘れたころにやってくる。

でも、それでは遅い。


そして、、さくらさんの一家は僕に、こう懇願した。


≪で、君にしてほしい事なんだけど≫

「うん」

≪君には、私たちの仕事を手伝った欲しいんだ≫

「何で僕が・・・」


嫌な予感しかしない。


≪だって君は・・・≫

「だって、僕は・・・」


息を飲み込む。


≪私たちと同じ、種族の存在だから≫


言葉を失った。


「それは、どういう・・・」


≪君も私たちと同じ、妖精の仲間。私が君と接触したのも、そのため≫


信じられない言葉が、事実が次次と告げられた。

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