第3話
来てしまった・・・
彼女の自宅に。
葬儀の日以来だ。
彼女のご両親とは、顔なじみ。
何度かお会いして、食事をご馳走になった事もある。
なので、夢の中の彼女も、≪来てくれ≫と、言ったんだろうが?
しかし、≪パパとママに言っとく≫は、どういうことだろう?
ちなみに、兄弟姉妹はいなかった。
ベルを鳴らす前に、玄関が開き、彼女のご両親が顔を出した。
「ようこそ、○○くん。お待ちしていました」
「元気そうだね」
丁寧に挨拶を受ける。
「ここへ来られたと言う事は、あなたの夢に、娘が出てきたのね」
「どうして、それを?」
彼女のお母さんの問いに答える。
「なら話は早いわ。先にあの娘の部屋に行ってて。もう、いるはずだから」
「えっ?いるんですか?
「ええ。モンシロチョウの姿だね」
そういうや、今日はまだ見ていない。
「詳しくは、そこで4人・・、1人と三頭かな・・・話すわ。全てを」
良く利害出来ないまま、彼女の部屋に行く。
モンシロチョウが、一頭飛んでいた。
僕の肩に停まる。
「来てくれてありがとう」
そう言われている気がした。
ちなみに机の上に、手紙が置いてある。
これが、事の真相か?
程なくして、ご両親がいらっしった。
「紅茶でいいかしら?」
「お構いなく」
一本、グラスにジュースが注がれていた。
モンシロチョウは、器用に飲んでいる。
見とれてしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます