第2話

≪・・・くん、元気だった?≫

「・・・さん?」

≪うん。私が死んでから初めて会うね≫


夢の中だけどね。


≪私は、いつも見守ってたけどね≫

「いつも?」

≪君の周りを、モンシロチョウが飛んでるでしょ?≫

「ああ。最近よく、まとわりついてるね」

≪それが、私≫


蝶は、死者の魂。

それが、本当だったということか・・・


まあ、置いておこう。


≪置いとくの?≫

「うん。説明面倒でしょ?」

≪正解≫

「でも、僕に何か言いたい事があるんでしょ?」

≪わかる?≫

「そりゃあね・・・」


彼女とは、かなり話をしたので、多少はわかる。


≪私の死の真相だけど≫

「現場の状況から、自殺と言われたね」

≪それが、違うんだな≫

「殺されたの?」

≪違うよ≫

「事故?」

≪違う≫

「病気?」

≪外れ≫


でも、こうやって夢に出てきたことは・・・


≪私の家は。知ってる?≫

「うん。確か学校の近くだったね」

≪明日、私の家に来て≫

「どうして?」

≪私の部屋に、事の詳細を書いた手紙があるから。それ読んで≫

「でも、いきなり行っても・・・」

≪大丈夫。パパとママには言っておくから≫


・・・


目が覚めた。

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